「全人教育」により
時代の変化に柔軟に
対応できる人材を育成(2007年6月28日)
近年、社会の急激な変化から、大学では大きな改革に取り組むなどの動きが活発になっています。その一方で、社会がどう変わろうと、大学は真理を追究するアカデミックな機関だから、変わらぬ教育を提供すべきである、という考え方も存在しています。つまり、一定の枠組みのままでは大学で学ぶ意義を説明できないという、大変難しい時代になってきたということです。
しかしこうした時代にあっても、玉川大学は、「全人教育」と呼ばれる教育理念によって、どんな時代の変化にも対応できる柔軟な教育を実現してきました。全人教育とは、「一生涯、より適切な知識・真理を追究していく姿勢」「その知識を正しく使う倫理観」「生活にうるおいをもたらす美意識」「人間を超えた存在を認識する謙虚な姿勢」「生きていく上での労働の重要性」「健康な身体の維持」という6つの価値観で表現されます。
これらはすべて、いつの時代も社会が必ず人に求める素養ですし、だからこそ大学が若者に教えなければならないことだと、私たちは考えているのです。
教育において重要なことは、どんな場所でも生きていける強い人間に育てることです。社会の変化は予想できないくらい早くなってきており、教育機関がそれに対応しようにも、やはり限界があるのです。ただ、どんなに社会が変わろうとも、玉川大学の全人教育の理念は、それに対応するだけの普遍性を備えており、学問の領域が多様になっている現代においても、迷うことなく学生を導いてゆけるのです。
玉川大学の創設者によって考え出されたこの全人教育という教育哲学は、2007年の今でもなお、新しい理念として存在していることに、私としても驚きを隠せません。
こうした教育理念を掲げつつ、玉川大学では今年度、リベラルアーツ学部と経営学部観光経営学科の開設を行いました。そして来年度は工学部の改組、そして専門職大学院として、教職大学院の開設を予定しています。
とりわけ各大学で新しくスタートする教職大学院の制度においては、玉川大学では初等教育の教員を対象にし、子供たちをよりよい社会の構成員として育てる気概と使命感のある人に学んでいただきたいと思います。そして、リーダーシップあふれる教員として、クラスだけではなく、学校や地域全体を引っ張っていく人材を輩出していきたいと考えています。
