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※掲載の肩書は取材当時のものです。

[対談]芸術と文化の花咲くキャンパスづくり~学習院女子大学の挑戦~

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学習院女子大学は1998年の建学以来、「世界を知り、日本を学ぶ」をモットーに、国際文化交流学部という時代を先取りした学部において、芸術と文化の花咲くキャンパスづくりを目指してきた。今回は、絵画史と比較日本文化論が専門の今橋理子教授とアートマネジメントが専門の清水敏男教授とが、文化と芸術をめぐる教育や様々な取り組みについて語り合った。

アートを介して考える国際文化交流

——アートマネジメントや文化政策といったアート関連の実務的な基礎知識を、学部教育から学べる学習院女子大学。その独特なカリキュラムが生まれた背景についてお聞かせください。

今橋 理子(学習院女子大学 教授)

今橋
学習院女子大学は1998年に短期大学から四年制大学へと改組され、同時にグローバル時代にふさわしい知識・能力を養うことを目標とする「国際文化交流学部」が新設されました。一方、本学には短大創設以来の文化・芸術を尊んできた学風があり、短大時代の最後の学長で女子大学初代学長であった故・近藤不二(ふじ)先生(西洋美術史)からも「こうした伝統を四年制大学でも引き継いでいってほしい」とのメッセージを、ご生前に私個人が頂いたという経緯もあります。そして2004年に大学院(修士課程)を開設するにあたっては、美術館や博物館などの現場をよく知る清水先生に着任頂き、アートマネジメントと呼ばれる芸術・文化分野において活躍が期待される人材を、養成する新たなカリキュラムの枠組みが整いました。1998年の開学当時「国際文化交流学部」という学部名を持つ大学は国内では本学だけであり、何をもって「国際文化交流」と考えるかについては、色々な議論が交わされました。そのひとつの文化交流の形として、アートマネジメントがあるというのが本学の考え方であり、教育の特徴にもなっています。

清水 敏男(学習院女子大学 教授)

清水
私はもともと現代美術史が専門ですが、キュレーターとして美術館の現場で長く仕事をしてきた経験があり、常々日本にはアートマネジメントの専門家が絶対的に不足していることを痛感していました。アートマネジメントとは、美術、演劇、音楽など様々な芸術活動のマネジメントの方法論です。日本では1970年代から博物館、美術館、公共ホールなどが多数設置されるようになりましたがスキルを備えたスタッフが未だに不足しています。例えば博物館にはマネジメントの感覚を備えた学芸員が必要ですが、実際にマネジメントの専門家がいればよりよい運営が実現できます。また行政にも専門的知識をもったスタッフが必要です。この分野の専門家の養成が必要であると痛感していました。
 その後、縁があって学習院女子大学で教育に携わるようになって8年が経ちますが、学部の方も博物館学、学芸員課程を中心に充実し、大学院の方でも修了生を送り出すようになりました。幸いにして美術館の学芸員をはじめ、自治体の文化担当、公共ホールの職員など、文化・芸術の現場で働く修了生が出てきたことで、成果がではじめたところです。
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