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※掲載の肩書は取材当時のものです。

グローバル時代を見据えた手作りの国際教育~学長付国際研究交流オフィスの挑戦~

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学習院大学では、学長付国際研究交流オフィスを中心に、「国際連携」「国際研究」「国際教育」を三本柱とする研究交流を進めている。中でも国際教育の分野において力を入れている海外短期研修プログラム「グローバル・キャンパス・アジア」の狙いと取り組みや、今後の展望について同オフィスの村松弘一教授が語った。そのインタビューの模様をお届けする。

「国際連携」「国際研究」「国際教育」が3本柱

——2012年6月に「学長付」という形で開設された国際研究交流オフィス。学習院大学におけるその位置づけと役割についてお聞かせください。

村松 弘一(学習院大学 学長付国際研究交流オフィス教授)

 学長付国際研究交流オフィスは、「国際連携」「国際研究」「国際教育」の3つの柱を活動の軸としています。「国際連携」とは、これまで個々の教員・研究者同士が築き上げてきたネットワークを大学全体で活用できるよう、オフィスが情報を取りまとめ、より広がりのある国際連携につなげていこうという活動です。また「国際研究」は、外部資金などを積極的に獲得することで、国際的な共同研究活動を活発にするものであり、現時点でアジアを中心に5つのプロジェクトが進められています。特に文部科学省私立大学戦略的研究基盤支援事業に選定された法学と歴史学分野の3プロジェクトについては、外部資金獲得に向けた書類の申請からその後の事務局の立ち上げに至るまで、オフィスとして関与するなど、本学における国際研究の推進に貢献しています。

 さらに、この「国際研究」で培った人脈を教育にも生かそうという活動が「国際教育」です。フランス・アルザス地域圏の「アルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)」との連携プログラムや、全学の学生を対象にした海外短期研修「グローバル・キャンパス・アジア」など、学生たちが海外に興味を抱くきっかけとなるような特色のある短期研修プログラムを、オフィス直轄の事業として提供しています。また、本学の国際研究のネットワークを生かした協力事業も複数展開しています。

——村松先生ご自身が立ち上げた「グローバル・キャンパス・アジア」の概要について、これまでの歴史を含めてお聞かせください。

 「グローバル・キャンパス・アジア」は、アジア全体をキャンパスに見立て、1年のうち8月の3週間のみを利用して、本学と研究交流のあるアジアを舞台に学習院大学の海外キャンパスを展開する海外短期研修です。この構想は、私が学習院大学の附置研究施設である東洋文化研究所に勤務していた2006年から2010年にかけて、日本学術振興会・アジア研究教育拠点事業として採択されたプロジェクト「東アジア海文明の歴史と環境」に関わってきた経験が原点となっています。

 当時、われわれと一緒にプロジェクトに取り組んでいた上海・復旦大学や大邱・慶北大学校とは、年3回以上の相互訪問を行うほか、若手研究者の長期派遣・招聘を行うなど、研究者レベルで密な交流を続けてきました。プロジェクトは一定の成果を収めましたが、私自身はここで築き上げたアジアの人々との人間関係、信頼関係にも価値を見出していました。そこでプロジェクト終了後にもこの人脈を学部生レベルの交流に生かすべく、海外短期研修の拠点として学生を送り込むことを思いついたのです。

 その後、東洋文化研究所が中心となってこの「グローバル・キャンパス・アジア」構想のアイデアを固め、2011年より学生の募集を開始し、2013年からは学長付国際研究交流オフィスの直轄事業となりました。2012年、2013年と参加者が増え、3年間で約120名の学生が派遣されました。派遣先も徐々に拡充するなど、よりいっそうのプログラムの充実が図られています。オフィスには専任教員2名のほか、PD共同研究員9名が所属しています。彼ら若手研究者やスタッフの献身的な協力があったからこそ、グローバル・キャンパス・アジアが充実したプログラムに成長したのだと思います。

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