ホーム

特集

※掲載の肩書は取材当時のものです。

学習院における幼児教育について

1/3

学習院ならではの「品格あるおおらかさ」を大切に、幼稚園から大学までの一貫した教育理念のもと、正しい価値観と自信を身につける教育を行ってきた学習院幼稚園。歴史と伝統を大切にしながら、時代の移り変わりとともに新たな試みを取り入れてきた幼児教育の特長について、髙橋朗子・学習院幼稚園長が語った。そのインタビューの模様をお届けする。

遊びを中心とした生活の中で心身の豊かな成長を目指す

髙橋 朗子(学習院幼稚園長)

——歴史ある学習院幼稚園の成り立ちについてお聞かせください。

 学習院における幼稚園の歴史は古く、今から120年前の1894年(明治27年)にまでさかのぼります。当時、麹町区永田町(現在の永田町)にあった華族女学校の敷地内に併設されたのが始まりで、開園時には32名が入園したという記録が残っています。

 その後、学習院女学部幼稚園、女子学習院幼稚園と改称され、その間に場所も四ッ谷、青山へと移りました。ところが1944年(昭和19年)、戦局悪化のため、しばらく休園状態となりました。そして戦後に学習院自体が官立を離れ 財団法人となったことで、いったん廃園ということになりました。

 学習院幼稚園が、現在の目白キャンパスに“再開園”を果たしたのは1963年(昭和38年)のこと。以来、約2500名ほどの卒業生を送り出してきました。今年は再開園から数えて52年目にあたりますが、その一方で160年以上におよぶ学習院の歴史と伝統を、確かに継承しながら歩み続けてきたものと考えています。

——学習院幼稚園における、幼児教育に関する考え方を教えてください。

 学習院幼稚園では創立当初より、人としての基礎となる大切な心の部分を、あせらず、丁寧に、じっくりと形成させていく教育に努めて参りました。発達段階や生活経験によって個人差が大きい幼児期の教育は、一人ひとりに即した指導が必要であり、画一的なプログラムを強制するような方法には無理があるものと、私たちは考えています。

 具体的には、子どもたちは遊びを中心としたいきいきとした生活をする中で、基本的な生活習慣や態度、集団生活のルール、粘り強さや意欲、落ち着いた行動、いろいろなお友だちとの関わりで必要とされる思いやりなど、さまざまな能力を少しずつ身に付けていきます。大人にとって望ましい姿を押しつけるのではなく、あくまでもお子さんたちの自然な生活を注意深く見守りながら、それぞれの場面に沿って必要な教育的配慮や、課題に即した指導を投げかけることによって、心身の豊かな成長を目指すのが基本的な方針です。そして、目に見えないお子さんの心の部分をよく観察し、一人ひとりにあった教育を、あせらず丁寧に行うことを心がけています。

  • 1
  • 2
  • 3

最近の特集

総合企画部広報課ブログ

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

関連リンク