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※掲載の肩書は取材当時のものです。

ものづくりへの誇り 理学部工作工場

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自ら考え、工夫し、手を動かすという学習院大学理学部の教育の実践の場として、理学部の創設と同時に発足した理学部工作工場。本格的な工作機械を用いて、学生自らが実験器具を設計・製作する。工作工場の果たす役割とはどんなものなのか――。教育や研究を通じて工作工場との関わりが深い理学部物理学科の荒川一郎教授と工作工場の下川祐司工場長に、理学部工作工場における学びについてうかがった。その対談の模様をお伝えする。

研究のための実験器具は自ら作る伝統

——理学部に設置されている工作工場の概要をお聞かせください。

荒川 一郎(学習院大学 理学部物理学科教授)

荒川

1949年(昭和24年)に理学部創設と同時に誕生した工作工場は、70年近い歴史を持つ施設です。主に物理学科や化学科の学生の機械工作や製図の実習を行い、学生たちが自ら実験器具を設計・製作するための技術と知識を教育することがその目的となっています。そもそも物理や化学の実験は、未知なる現象を解き明かすために行われるものであり、本来そのための実験装置はどこにも存在していません。従って、実験のための装置は自らの手で作り出すことが当然であり、実験の出発点であるとも言えるのです。近年はこのような工作工場を持たない大学も増えていますが、学習院大学理学部では創設以来、自ら考え、工夫し、手を動かす教育を重視しており、工作工場はこうした姿勢を養うための教育の場となっています。また一方で工作工場は各種の実験装置の設計・製作を通して、われわれ研究者の研究をサポートしています。

下川 祐司(学習院大学 学習院大学 理学部工作工場 職員)

下川

現在、工作工場は、2009年に竣工した自然科学研究棟の1階に位置しています。以前は独立した古い平屋でした。場所は変わっても、学生たちにものづくりの難しさと楽しさを教える実践の場として変わらぬ役割を果たしています。ここでは学生たちが自ら実験装置を設計・製作する技術を身に付けることが目標であり、そのための設計・製図の知識はもちろん、金属や樹脂の加工を中心とした本格的な工作機械の使い方を基礎から学ぶためのカリキュラムが組まれています。専任の職員は私を含めて2名おり、実習の際には安全面に最大限の配慮をした上で指導しています。

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