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※掲載の肩書は取材当時のものです。

幅広い「ものの見方」と自ら考える力を大切に~学習院女子大学 新学長・新副学長が見据える女子教育~

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2017年4月、学習院女子大学の学長に国際文化交流学部日本文化学科の神田教授が、副学長に同国際コミュニケーション学科の荘林教授が就任した。新体制となって、これからどのような人を社会に送り出したいのか、その実現のためにどのような教育を目指すのか。新学長と新副学長が、学生を育てることに対する思いを語り合った。

様々な分野と出会い社会で輝く女性に

——学びを通してどのような人を送り出したいとお考えでしょうか。

神田 典城(学習院女子大学 学長)

神田
本学では、社会で輝く女性を送り出したいと考えています。しかし、「輝く」とは第一線で活躍することだけを指すのではありません。社会は様々な役割を担う人がいてこそ成り立つものですから、「輝く」とは自分の役割において十分に力を発揮することだと思います。そのためには、学生時代に多様な分野を広く深く学び、それぞれの「ものの見方」を知っておくことが大切でしょう。その中で自分なりの見方や考え方を養い、社会に役立つよう働かせる方法を習得しておけば、自らの役割をまっとうできる「輝く女性」になれるのではと思います。
荘林
それぞれの役割をまっとうし、他者から信頼されるということは、人生を形づくる礎にもなりますね。人生にはときに危機やチャンスが訪れ、そのたびにそれらにどう立ち向かうかを決断することになります。そして、軽率にも臆病にも偏らず平衡感覚に優れた決断を下すには、学長の言う多様な分野の「ものの見方」を幅広く知っておく必要があると思います。私は、学生がこうした力を身につけて卒業して行って欲しいと願っています。
神田
多くの情報の中から何に注目するか、自分で選ぶ力も重要ですね。例えば「エコ」をうたった商品でも、何となく環境に良い気がするからと選ぶのではなく、本当にそうなのだろうかと疑問を持ち、掘り下げて考えていく姿勢を大切にしてほしい。こうした「自ら考える力」は、学生時代に幅広い分野に触れ、脳を鍛えることによって養われるものです。

荘林 幹太郎(学習院女子大学 副学長)

荘林
自ら考える力を養う上で、幅広い「ものの見方」が大切なことを、私自身の人生における大いなる反省としても強く感じます。例えば古代ローマの時代に書かれた『ガリア戦記』は、ヨーロッパの多くの国では高校生の副読本にも使われていると聞いたことがあります。私はある国際機関で勤務していた際にヨーロッパ出身の同僚と話をしていたとき、この歴史の知識が彼らの中に共通の教養基盤として息づいているのを実感しました。私自身は、農産物の貿易と環境に係る政策に関する仕事をしていたのですが、その時にこのような教養基盤についての理解があれば、もう少し奥行きのある議論ができたのではないかと思います。若いうちは教養の大切さをなかなか実感できないものですが、それを現実的な文脈で学生に伝えることも大学の役割の一つだと思います。
神田
学生には、ぜひ若いうちに様々な分野に出会ってほしいですね。私は、大学3年生のときに履修した「風土記」の授業が現在の研究につながりました。当時は特に興味があったわけではなく、単位取得のために軽い気持ちで選んだのですが、そこで出会った先生が一生の恩師になったのです。人生は何に出会ってどう変わるかわかりません。学生には大学でたくさんの出会いを体験して、知らない世界に積極的に入り込んでいってほしい。それが人間を磨くことにもつながります。
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