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※掲載の肩書は取材当時のものです。

横溝正史ミステリ大賞 受賞作家を輩出~個性を伸ばす学習院中・高等科の教育~

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生徒の「好きなこと」を伸ばす教育を

——学習院中・高等科の魅力はどんな点にあるとお考えですか。

逸木
その生徒の好きなものが何であっても、決してスポイルせず伸ばそうとしてくれました。特に高等科は中等科に比べて自由度が高く、男子校ということもあって、周りに気兼ねすることなく自分の道を突っ走れたという実感があります。教室の隅でずっと本を読んでいても、誰も変な目で見ないし干渉もしてこない。当時はそれが当たり前だと思っていましたが、いま振り返ってみれば、好きなことに好きなだけ没頭できる環境はとても貴重だと思います。
武市
本学には、他人の好きなことを抑圧しないという校風がありますね。私自身も学習院中・高等科出身で、同じ校風の中で育ってきたので、生徒たちにも同じようにのびのびと過ごしてほしいと思っています。もちろん、基本的な社会ルールはしっかり指導しますが、それ以外で教員が「こうしなさい」と何かを押しつけることはありません。「それが好きなんだったら、これも面白いんじゃない?」という姿勢で、生徒の個性を伸ばしてあげたいと考えています。

——最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

逸木
いま武市先生が言われたことは、僕も高等科時代から実感していました。ここの先生方は、生徒を決まった道に導くのではなく、好きなことを伸ばし、進む道を広げてくれます。学習院中・高等科は、文化系、体育系を問わずやりたいことがある人、好きなことを見つけたい人にぴったりの環境です。
武市
入学の時点で、自分の興味の対象が分かっている人は少ないかもしれません。しかし、多くのことに興味を持つ姿勢さえあれば、中・高等科の6年間で「これ面白いな」と思えることがきっと見つかるはずです。私たちはその思いが10年後、20年後までつながるよう伸ばしてあげたい。そして多感な時期を一緒に過ごした生徒が、いつか逸木君のように夢を実現してくれることを願っています。
[2017.9.29]
プロフィール

武市 憲幸(学習院 中・高等科長)

武市 憲幸(学習院 中・高等科長)
学習院大学文学部国文学科卒業。学習院大学大学院人文科学研究科国文学専攻博士前期課程修了 国文学修士。1991年4月より学習院高等科専任教諭(国語)。

逸木 裕(小説家)

逸木 裕(小説家)
1980年、東京都生まれ。学習院中・高等科を経て同大法学部卒業。ウェブエンジニア業のかたわら小説を執筆し、2016年『虹を待つ彼女』(角川書店)で第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞。17年7月、新刊『少女は夜を綴らない』(同)を発表。

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