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    追跡!マナティー里帰りプロジェクト

    伊藤忠商事が支援するアマゾンマナティーの野生復帰支援事業とは

     アマゾン川を象徴する希少な動物、アマゾンマナティーをご存知だろうか。
    IUCN(国際自然保護連合)に「絶滅危急種」と指定され、ブラジルでは保護の対象になっているものの、その生態は謎に包まれている。このベールに包まれたアマゾンマナティーを守ろうという動きがある。アマゾンマナティー野生復帰支援事業、「マナティー里帰りプロジェクト」として総合商社、伊藤忠商事が支援しているプロジェクトだ。

     まずは、アマゾンマナティーの生態からご紹介しよう。アマゾン川の固有種であるアマゾンマナティーは、水生ほ乳類のカイギュウ類。身長・体重は2.7m、380kg前後になる個体もあるが、動きはゆっくりとして、癒し系だ。なんと体重の約8%に相当する草を毎日食べている。日本の水族館ではマナティー科全種に会えるが,アマゾンマナティーに会うことができるのは静岡県の熱川バナナワニ園のみ。体中には毛が生えており,いずれも感覚毛。触覚によって調べたり識別したりできるといわれている.水流の微妙な変化を感じたり,食べ物を区別したりする。特に口の周りの感覚毛が鋭いと言われており、これを使ってものを調べる様子が,俗に「マナティーキス」と呼ばれている。また、お腹には白い斑紋があり、個体によって形・大きさが異なるため、飼育する際には、この白い斑紋の模様で個体の識別を行っているという。

     教えてくれたのは、京都大学野生動物研究センターの研究員、菊池夢美さん。日本屈指のアマゾンマナティーの研究者だ。沖縄の美ら海水族館を見てマナティーに夢中になった彼女は、当時マナティーに関する本や論文もあまりなく、自ら研究してみようと思ったという。特にアマゾンマナティーは、アマゾン川の水が濁っているため生態がより謎に包まれていて、一層魅力的らしい。アマゾンマナティーの野生復帰支援事業「マナティー里帰りプロジェクト」に欠かせないエキスパートだ。

     アマゾンマナティーは絶滅危急種に指定され、法律で禁止されている今も尚、食用目的で、密漁の数が後を絶たない。特に母親マナティーが狙われることが多く、母親と共に行動をしていた赤ちゃんマナティーは、自力で餌が探せず、衰弱し、保護されることが多い。現在も毎年10頭以上の赤ちゃんマナティーが保護され、国立アマゾン研究所の水槽は、飽和状態にある。

    • アマゾンマナティーの親子

     一度保護され、飼育されたマナティーが野生に戻ることは、至難の業だ。自然環境下で自力で餌を見つけることは難しく、また、乾季になると多くの支流が陸地となってしまうため、干あがった場所にマナティーが取り残されることもある。環境変化を学んでいない飼育マナティーにとって、最適な復帰方法を開発・確立することが必要となる。国立アマゾン研究所は、1972年より、アマゾンマナティーの保護・飼育を行っており、2008年から2年間、保護されたマナティーを再び自然へと戻す放流事業を実施した.その後,2016年から再び,京都大学野生動物研究センターと共にマナティー放流事業の確立を目指している。前回と異なる点は,水槽飼育、湖での半野生飼育、アマゾン川への野生復帰と3段階のプロセスを経てソフトリリーングを行うことによって、1頭でも多いマナティーの野生復帰を目指すものだ。伊藤忠商事は、この事業を2016年度から支援しており、「マナティー里帰りプロジェクト」と称し、3年後に20頭のマナティーの半野生復帰と10頭以上の野生復帰を目指している。

     当プロジェクトは、日本の国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と独立行政法人国際協力機構(JICA)が共同で実施している、地球規模課題解決を目指し、日本と開発途上国の研究者が共同で研究を行う研究プログラム、SATREPSプロジェクトの一つである。

    • 赤ちゃんマナティーにミルクを与える飼育員

     それぞれのプロセスを見てみよう。
    水槽飼育では、現在約60頭のマナティーが飼育されている。赤ちゃんマナティーは母乳に含まれている栄養分をきちんと摂取できるよう、特別な配合のミルクを与えられている。

     約2~3年の水槽飼育の後、湖での半野生復帰に進む。マナウスのアマゾン国立研究所から約2時間かけて、トラックの荷台に積まれ、マナカプルの湖へ移動する。この湖で約2~3年過ごし、毎年行う健康診断でよい結果の出たマナティーは、いよいよアマゾン川へ放流される。放流後1年間は、個体にVHF発信機を着用させ、放流後の行動をモニタリング。このモニタリング調査には地域住民が参加し、毎日マナティーを追跡・データ記録している。驚くことに、中には過去に密漁の経験がある人もいるという。過去のマナティー漁の経験は,調査のためにいまは役立てられている。調査を行う過程で、アマゾンマナティーがいかに貴重な生物であるか、認識したという。アマゾンの生態系保全のためには、地域住民の環境教育が不可欠といわれているが、まさしく、「マナティー里帰りプロジェクト」には、そのような効果もあるだろう。1頭でも多いマナティーが野生復帰し、それが更なるマナティーの繁殖につながることを菊池さんはじめ現地プロジェクトメンバーは夢みている。

     伊藤忠商事は、4月から同社が展開するキッザニア東京の「エコショップパビリオン」にて、アマゾンの熱帯雨林とそこに住む動物たちの重要性を「マナティー里帰りプロジェクト」を通して、子ども達に説明する。パビリオンに参加した子どもの人数に比例した金額がアマゾンマナティーのミルク代となる仕組みも開始し、グローバルに環境問題を考えるきっかけを提供する。

     2016年1月には、7年ぶりのアマゾンマナティーの放流が実施され、4頭放流された。今年4月にも新たに5頭の放流が決定しており、世界的に注目されている。

     アマゾンの地域住民や子供達、そして遠く海を越えて日本の子供達も、アマゾンマナティーについて学び、そして彼らを守る活動につなげていく「マナティー里帰りプロジェクト」にこれからも注目していきたい。

    「続・追跡!マナティー里帰りプロジェクト」(2017/09/01) >>

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