カザフスタンの経済は、ソ連の中央集権経済体制の遺産を克服してきた移行経済の一つであり、独立後から持続的な自由化を行うととに、実践的な政策決定と西洋諸国との連携によって魅力的な投資環境を維持してきた。また、逆境の中でも経済基盤を健全に保ち、改革を継続できる能力を示した。国立銀行による変動相場制の導入が著しく効果的だったのは、IMFや他の国際金融期間にも評価された業績と、それ以前の政策のおかげである。
カザフスタンの天然資源と莫大(ばくだい)な石油の埋蔵量は1000億から1100億バレルとも推定され、埋蔵量としては世界で10番以内に入る。このことは長期的な安定と成長を支えてくれるだろう。ポスト共産主義経済のうちでも、海外からの直接投資のGDP比はカザフスタンが1位である。自然環境に配慮した経済発展を目指しており、1998年の11月には新興国として初めて批准した2か国の一つとして、京都議定書を批准した。
また順調な改革や、自由貿易政策、海外からの資金調達力をもって、WTOへの加盟を申請中である。カザフスタンは確かな経済改革計画を実行し続け、厳しい予算管理を通して確固とした経済基盤をほぼ維持しており、2000年以降、経済成長率は毎年9%を上回っている。
独立後からFDI(海外直接投資)の総計は240億米ドルであり、1人当たりのFDIは独立国家共同体(CIS)の中では最高である。一貫してGDPの5%を超えているネットFDIは、新興市場経済地域では他に例を見ない。そして今後数十年にわたって大規模な石油プロジェクトがいくつも予定されているため、FDI値はほぼ一定に保たれる見込みだ。投資額が多いのは、アメリカ、イギリス、ドイツ、韓国、イタリア、ロシアといった国々である。




