子宮けいがんの原因は性交渉によるウイルス感染!
関谷 今、若い女性に子宮けいがんがとても増えているそうですね。
対馬 日本は今、危機的状況です。乳がんが増えていることはご存じだと思いますが、実は20代の子宮けいがんの発症率は、乳がんの6倍も多いんです(図1)。
関谷 子宮がんには2種類ありますよね。子宮けいがんの原因はなんですか。
対馬 中高年に多いのが子宮体がんですが、20〜30代に急増中の子宮けいがんの主な原因は、性交渉によるウイルス(ヒト・パピローマウイルス)感染です。
知花 ウイルスが原因なんて意外です。ということは、ほとんどの女性にリスクがあるということですね。
対馬 ただ私たちには免疫力があるので、感染しても大概は自然治癒します。でも、あるハイリスクのタイプのウイルスに感染すると、一部は5〜10年後に子宮けいがんになってしまうのです。検診ではご自分がどのようなウイルスを持っているかも調べられますし、子宮けいがんは、早期発見できれば、ほぼ100%治ります。
知花 自覚症状はないのでしょうか。
対馬 初期では痛みや不正出血などの自覚症状はまったくありません。だからこそ、定期検診で早期発見をすることがとても大切なのです。検診では、がんに移行する前段階からわかります。それが発見できれば早く治療ができ、子宮を残すこともできます。早期発見できれば、確実に命が助かるがんなのです。
対馬ルリ子先生日本における20〜29歳の女性10万人当たりの各種がんの発症率推移
検診とワクチン接種で予防できる子宮けいがん
関谷 子宮けいがんの検診率はとても低いとうかがいました。20〜30代の女性は「まさか自分ががんになる」とは思っていませんよね。
対馬 アメリカは80%を超えていますが、日本では検診を受けている方が女性全体で約23%しかいません(図2)。特に若い方が検診を受けていないことが大きな問題です。何か症状を感じてから病院へ行くのではなく、症状がなくても20歳を超えたら1年に1回は検診を始めることが必要です。欧米の女性は当たり前の生活習慣として検診をしていますね。
関谷 10月には日本でもワクチンが承認されました。
対馬 世界各国では10代前半でまずワクチンを打つことが多いようです。このワクチンは40代でも適用可能です。でも基本は定期検診であることを忘れないでくださいね。
知花 今すぐ、病院へ走りたくなりました。毎日時間に追われていて、特に不調も感じていないと、自分の体のことは後回しになってしまいがちです。
対馬 特に若い女性は1年に1回は受けてください。「誕生日や記念日に定期検診」と決めておくと、忘れないのでいいと思います。
世界の子宮けいがん検診受診率知花くららさん

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