家庭で使うプリンターといえば、インクジェット方式と考えるのが一般的だろう。しかし最近は、やや事情が違ってきているようだ。家庭向けのホームカラーレーザープリンターが注目を集めているという。
筆者自身、レーザープリンターといえば会社で使うものであり、大型で設置場所にも困るし、高価で操作も複雑、というイメージを持っていた。そこで、なぜ家庭用のレーザープリンターが注目されるのかを確かめるべく、キヤノン製のホームカラーレーザープリンター「Satera LBP7010C」(以下「LBP7010C」)を使ってみた。
自宅には、想像よりもはるかに小さな箱が届いた。置き場所をあれこれ考えていたのだが、これなら家族みんなで使えるようにリビングに置いてもいいし、書斎の机の上にノートパソコンと並べても置けそうだ。
ひとまずリビングに置いてみたのだが、はじめに感じたのは、とてもスッキリとしたデザインであることだ。このデザインなら、リビングに置いておいてもなんら違和感はない。そこでふと、最近のインクジェットプリンターでは当然のように付いている液晶パネルや、各種の機能ボタンがないことに気付いた。よくよく見てみると、本体には電源ボタンと、トナーカートリッジのインジケーター程度しかない。
これは、電源を入れたら細かな設定などを考えることなく、すぐに印刷ができるということだ。マニュアルを片手に、様々な操作を覚える必要がないのは有り難い。また、トナーカートリッジの取り付け、交換も、上ブタを開けて手軽に行えるのが便利だ。これなら、私が会社に行っている昼間、妻と子供だけでも、操作に困ることなく使いこなせるだろう。
設定も簡単。電源を入れ、パソコンとプリンターをつないだら、はじめに付属のCDーROMから必要なソフトをパソコンにインストールする。CDをセットしたら、自動的に表示される画面で「おまかせインストール」ボタンをクリックするだけでいい。ソフトをインストールできたら、これだけで印刷の準備は完了だ。
家庭で使うプリンターはやはり、お母さんや子供が必要とするかどうかがポイントだ。
妻は普段、PTAの会合やサークルで配る文書を印刷したり、インターネットで見つけた料理のレシピなどを印刷している。そこで早速、一緒に「LBP7010C」で印刷してみた。
印刷された文書を見た妻の第一声は、「文字がきれい!」だ。確かに、印字の美しさ、精細さが際立っている。特に、写真と文章で構成されるレシピなどは、小さい文字までとても精細に印字されるため非常に読みやすい。
一方、子供たちは、インターネットからペーパークラフトや迷路、塗り絵などをダウンロードして印刷し、知育教材として利用している。ここでも、レーザープリンターのメリットが活かされることに気づかされた。ペーパークラフトなら、ラインがとてもキレイに印字されるため、切り取りがし易い。
加えて、印刷後すぐに書き込みができる点もいい、と妻は言う。これは、レーザープリンターならではの大きな特徴で、印刷後すぐに印刷面を触っても汚れることがない。塗り絵をダウンロードして印刷し、すぐに子供に渡しても、ラインが崩れることはないのだ。
文字の美しさに加え、子供たちの教材の印刷などにも役立つと知り、妻はたいそうお気に入りのようだ。
自分も、仕事で使うワードやエクセルの文書を印刷してみた。普段自宅ではインクジェットプリンターを使っているのだが、普通紙に印刷するとレーザープリンターは文字の輪郭がとてもシャープだ。また、文書内のグラフや写真もくっきりと印刷されるため、文書自体が引き締まって見える。
会社のレーザープリンターで印刷するのと同じクオリティの印刷文書が、自宅でもプリントできるというメリットは大きい。例えば、自宅に仕事を持ち帰り、印刷してそのまま取引先へ持って行かなければならないようなこともあるだろう。そんなときも、このカラーレーザープリンターがあれば安心だ。
また、テキストやグラフ、写真の美しさばかりでなく、しばらく使っていると、待機時にまったく音がしないことに気づいた。排気用のファンがない仕組みになっており、ファンの回る音がしないのだ。これなら、深夜に仕事をしても家族に迷惑をかけることはない。
今回、実際に「LBP7010C」を使ってみて、一般家庭でカラーレーザープリンターが注目されるわけがわかった。とにかく、ワンランク上の文書が印刷できるし、お父さんだけでなく、家族で使うメリットも多い。価格もお手ごろになってきている。美しい文書をプリントしたいときは、断然カラーレーザープリンターの活用をおすすめしたい。
小野 均(おの・ひとし)/テクニカルライター
パソコンや周辺機器、インターネット、スマートフォンなど、IT関連全般の記事を執筆。現在、Yomiuri Onlineにおいて「超モバイル活用」「若葉マークのデジタル塾」「今週の使えるアプリ」を連載中。