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札幌シリーズ特別コラム

●宇佐美 徹也●
   1933年栃木県佐野市生まれ。1956年パリーグ記録部公式集計員となる。1964年報知新聞社入社。記録関連のコラムを手がけ、゙記録記者゛として活躍。72年記録部長に就任。1988年報知新聞退社後、日本野球機構コミッショナー事務局に入る。BISデータ本部創設に当り、1989年BISデータ本部初代室長に就任。従来の手集計による公式記録をコンピューター集計にするシステムの構築に携わる。システムの完了した1994年辞任。1998年コミッショナー事務局を正式辞任。現在文筆活動を行っている。  主な著書に「プロ野球記録大鑑」「プロ野球データブック」(講談社)「プロ野球記録・奇録・きろく」(文芸春秋)「ON記録の世界」(読売新聞社)など。

データで見る札幌シリーズ
数々の劇的な思い出 勝ち越せば優勝!?
松井  恒例となった巨人の北海道シリーズが6月23日〜25日まで、札幌ドームで行われる。

 1942年、函館で行われた南海戦(巨0-4南)を皮切りに通算142試合、巨人の85勝55敗2引き分け、勝率.607が昨年までの成績だ。主として札幌で行われてきたが、一昨年までの円山球場から、昨年完成した札幌ドームに舞台を移し、今年は2度目の開催になる。

 79年、11-10という中日との大熱戦は、6度同点となるシーソーゲームでファンを熱狂させた。

 80年の広島戦は江川投手の3安打ピッチングで1-0完封、84年のヤクルト戦ではクロマティが23、24号、5試合連続8本塁打の大当たりだった。

 88年は最も劇的だった。旭川の試合を4本塁打、9-4で勝ったあと、札幌では吉村、原、呂の3連続本塁打が飛び出し、吉村にとっては万々歳の出足だったが好事魔多し。8回の守備で重傷を負って退場、選手生命を左右する事故につながった。試合は9-5で巨人が連勝、翌日の試合では原の本塁打が出てサヨナラ勝ち、中日に3連勝した。
 91年の広島戦は9回裏ブラッドリーの逆転本塁打でサヨナラ勝ち、大野投手から初得点、14連続セーブをストップした。

 93年は石毛投手(現近鉄)の3試合オールセーブ、96年は2死から9打者連続安打の新記録。2000年は円山球場での最後のシリーズ、清原が400号本塁打、松井が1000安打を記録した。

データ表  数々の思い出が残る札幌。昨年の中日戦は2勝1敗、上原投手が5安打の好投で完封勝ち。清原が初回の1死満塁で川上投手から死球で勝利打点を挙げ、そのあと元木、阿部が安打して勝った。

清原  清原が97年の第2戦から出場した7試合連続で打点を挙げ、本塁打は計5本を打っているほか、現役では、川相が2本、江藤、仁志、高橋由、元木、桑田がいずれも1本。松井は安打は出るが(61打数21安打、打率.344)、本塁打は不思議と1本も打っていない。

 2リーグ制になった50年以降、巨人は北海道シリーズで12回負け越している。そのうちリーグ優勝したのは65年のただ1度。優勝につなげる意味でも、ぜひ勝ち越したいシリーズだ。

 宇佐美 徹也(野球ジャーナリスト)

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