一般社団法人日本損害保険協会
第1部 日本全国どこでも、地震が発生する恐れがある 地震は世界中どこでも起こっているわけではありません。1977年1月から2012年12月までに発生したマグニチュード(M)5以上の地震のデータを見ると、世界の地震の約1割が日本の周辺で起こっています。日本の面積が、世界の1%未満であることを考えると、日本は地震による危険度が非常に高く、全国のどこでも地震によって強い揺れに見舞われる可能性があることがわかります。
 政府の地震調査研究推進本部地震調査委員会は、2016年6月10日に、「全国地震動予測地図2016年版」を公表しました(2016年1月1日時点のデータ)。本地図は、「今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」を示したものです。例えば確率が3%なら約1000年に1回程度、6%なら約500年に1回程度、震度6弱以上の揺れが起こり得ると考えられます。
 地図を見てみると、確率が高いのは東海から九州にかけての太平洋側です。日本周辺の太平洋側沖合いには、千島海溝、日本海溝、南海トラフといった、海溝型地震を起こす陸と海のプレートの境界があります。海溝付近で発生する海溝型地震は、発生間隔が数十年から百年程度と短いため、太平洋岸の地域の確率が高くなります。特に、西日本の太平洋側沖合いの南海トラフでは、これまで100年前後の間隔で巨大な地震が発生しており、前回の地震から70年近くが経過しているため、西日本の太平洋岸で確率が非常に高くなっています。
 ただし、揺れに見舞われる確率が低い地域でも、ひとたび地震が起これば強い揺れに見舞われ、甚大な被害が生じます。2016年4月の熊本地震は、地震発生前の確率は7.8%だったにも関わらず、震度6強を観測しました。また、地震動予測地図は最新の知見に基づいて作成されていますが、結果には不確実さが残ります。
 例えば、近代的観測データがあるのは、地震計が設置された明治以降の100年少々です。これは、これまで地震が起こってきた長い歴史のうちのごくわずかの期間です。さらに、国内にはまだ活断層調査等が十分でない地域があります。こうした理由から、例えば、現時点では確率が低くても、今後の調査によってこれまで知られていなかった地震や活断層が発見され、確率が上がる可能性があります。
 日本全国、確率が0%のところはなく、あなたの住む地域も油断はできません。もしものときのために、備えておくことが大切です。


今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率

身近に迫る地震について動画で観てみましょう


ポイント ・日本全国どこでも、大きな地震が発生し、強い揺れに見舞われる恐れがある ・太平洋側は強い揺れに見舞われる確率が高い ・確率が低くても油断はできない


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