一般社団法人日本損害保険協会
第2部 こんな人には地震保険が役立つ! 損害保険料率算出機構の調査では、地震保険の全国世帯加入率は約3割に止まっています。地震保険は火災保険にセットして加入する仕組みですが、火災保険に加入している人に限っても、約6割の人しか地震保険には加入していないのが現状です。しかし万が一の時には、次の項目に当てはまる人は特に、地震保険が頼りになります。
■一戸建ての持ち家に住んでいる ■マンションを購入した ■住宅ローンが残っている ■もう一度家を建てる貯蓄や住宅ローンを借りる収入がない ■身を寄せるところがない

地震や津波による被害を補償してくれるのは、火災保険ではなく地震保険

 地震保険は、地震や噴火、これらが原因で起こった津波による損害などの損害を補償してくれる保険です。例えば、地震が原因で火災が発生した場合、火災保険では補償されないので、地震保険が必要です。
 地震保険は、必ず火災保険とセットで加入する必要がありますが、家を買ったときに、「建物」は火災保険に加入していても、「家財」は忘れていませんか。家具や電化製品、洋服や食器などの建物の中にある家財は、当然、火災保険の補償対象になると思っている人が少なくありません。
 まずは、現在加入している火災保険の対象が建物だけなのか、建物と家財の両方が対象なのかを確認したうえで、地震保険を検討しましょう。

「火災保険と地震保険はどう違うの?」「地震保険は火災保険とセットで加入するんだね。」

賃貸だったら地震保険は必要ない?

 賃貸住宅の場合、建物そのものは、大家さんが火災保険と地震保険に加入されていることと思いますが、借りた部屋の中にある家財については、自分で地震保険に加入していなければ補償されません。
 賃貸契約の際に火災保険とあわせて地震保険に加入していても、賃貸契約の更新を機に、「保険料が高い」などの理由で、地震保険の契約をやめてしまう人もいるかもしれませんが、そんなときに、地震が発生したらどうでしょう?
 そんな時のためにも、賃貸住宅にお住まいの人は「家財」の地震保険に加入しているかどうか確認しておきましょう。

「賃貸の人も必要なの?」「部屋の中にある家財の保険が必要だね。」

ポイント ・地震保険は、火災保険にセットして加入する ・持ち家の人は「建物」と「家財」の地震保険で備える ・賃貸の人は「家財」の地震保険で備える

地震保険が必要な人は?

 ではどんな人に地震保険が必要なのでしょうか?地震の被害が甚大な場合は、国から被災者生活再建支援金を受け取ることができますが、自宅が全壊し、新たに家を建てたり買ったりする場合でも、最高300万円です。国の支援はありがたいものの、マイホームの価格と比較すると少額であることは否めません。そんなときに、役立つのが地震保険なのです。  そして、マンションを購入した人は、エントランスや廊下、階段など共用部分の地震保険に加入しているかどうか、知っていますか? 個人が所有する部分は、各区分所有者が地震保険に加入しますが、共用部分はマンションの管理組合で加入します。マンションの再建のためには、マンションの所有者全員の合意形成が必要ですが、修繕積立金が充分に積みあがっていないと新たな費用負担が生じるため、意見がまとまらないことも少なくありません。そんなとき、地震保険が役立ちます。念のため、地震保険に加入しているかどうか、管理組合に確認しておきましょう。
 また、再度家を建てるための貯蓄が十分にない人や、収入や年齢などが理由でもう一度住宅ローンを組むことが難しい状況の人も地震保険が頼りになるでしょう。その他にも、親戚などの身を寄せる先がない人は、新しく家を建てたり買ったりするまで、賃貸住宅などの住居費がかさむことになりますが、地震保険から支払われる保険金を当面の生活費として利用できます。

「マンションの再建には共用部分の地震保険が役立つのね。」「貯蓄や収入が少ないときは、助かるね。」

地震保険はいくらまで入れるの?

 地震保険の契約金額は、火災保険の契約金額の30~50%で設定します。また、建物は5,000万円、家財は1,000万円が上限です。 なお、建物は住居のみに使用される建物と併用住宅が対象で、30万円を超える貴金属や宝石は対象からは除外されます。

地震保険料は、どの損害保険会社、代理店でも同じ!

 地震保険料は、建物の所在地(都道府県)と建物構造によって決まります。簡単に言うと、マンションなどの鉄骨・コンクリート造よりも木造のほうが保険料は高く、地震のリスクが大きい地域ほど保険料は高くなっています。
 なお、地震保険は、政府と損害保険会社が共同で運営していて、保険料には損害保険会社の利潤は含まれていません。どの損害保険会社、代理店で加入しても、地震保険料は同じなので、まだ火災保険に加入していない人は、地震保険のベースとなる火災保険の補償内容で選ぶことがポイントです。
 また、現在火災保険だけに加入している人は、加入している損害保険会社に連絡すると、地震保険を後から付けることができます。

ポイント ・一戸建てやマンションを購入して、十分な貯蓄や収入がない人は、特に地震保険が役立つ ・地震保険料は所在地と建物構造で決まる ・地震保険料には、損害保険会社の利潤は含まれず、どこの損害保険会社、代理店でも保険料は同じ

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