東洋大学とは

世界で生き抜く力を持った『人財』を育成

東洋大学は2014年、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」の採択を受けた。国際感覚に富んだ創立者・井上円了の精神をいまに受け継ぐ同大は、時代を牽引する「ニューエリート」の育成と国際社会で中核を担う人財「東洋グローバルリーダー」の育成を目指し、「大学改革」と「国際化」を推進している。

何事も「目で見て確かめる」井上円了の姿勢

 東洋大学の創立者・井上円了は、哲学を「思想錬磨の術として必要な学問」ととらえた。そして、哲学館(東洋大学の前身)創立にあたり、哲学を一般の人々が学ぶことにより、「ものの見方・考え方」の基礎を身につけることを教育目的とした。目指したのは、哲学者を育てることではない。常に疑問と好奇心を持ち、一人ひとりが自ら判断できる力を養うことにあった。

 井上円了は机上で理論を学ぶだけでなく、実際に、「自分の目で見て確かめること」を大切にした。日本の近代化の方向を探るため、自身も三度にわたり世界を回る視察旅行に出かけ「世界とは何か」を目で見て確かめ、日本人が海外で渡り合えるように教育すべきだと提言した。イギリスを訪れた際には、大学教育や社会教育の重要性を肌で感じ、「独立自活」の精神を持って私立学校を開設することとして、その後の哲学館の教育方針を明らかにしたという。そして、三度の視察で得た見聞を民衆に伝えるため、全国を巡回する講演活動を行った。

 「哲学」という学びから出発し、現在、11学部44学科の幅広い学問領域を持つ総合大学へと発展した東洋大学。その教育の根底には「独立自活の精神に富み、知徳兼全なる人材の育成」という建学の精神が脈々と流れる。2012年の創立125周年には「哲学教育」「国際化」「キャリア教育」の3つの柱を掲げた。地球規模の視点から物事をとらえ、自分の未来を切り開くことのできる「グローバル人財(人という財産)」の育成をめざすためだ。井上円了が世界旅行で見聞を広め、日本の近代化の発展に貢献してきたように、東洋大学は現在、自らの哲学と広い視野を持って世界へ羽ばたき、社会に貢献できる力を持つ人財の育成に努めている。

 

世界から人財が集まる大学を目指して

 このような素地を持つ東洋大学では、2012年に国際地域学部の取り組みが、文部科学省の「グローバル人材育成推進事業(現・経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援事業)」に採択されたのを機に、加速度的に国際化を推進している。

 これにより、国際地域グローバルオフィスやランゲージセンターの設置、学習成果を可視化するEポートフォリオの導入、海外協定校の拡大、短中期から長期まで幅広い留学機会の提供、海外留学希望者を対象とした奨学金制度の充実などが進んだ。

 さらに、2014年には「スーパーグローバル大学創成支援事業」にも採択。「TOYO GLOBAL DIAMONDS グローバルリーダーの集うアジアのハブ大学を目指して」と題した構想に基づき、大学の国際力向上を図るため、今後10年間にわたり「大学改革」と「国際化」に努める。

 本構想では、世界を舞台に先端的な役割を担う「ニューエリート」と、国際社会の中核を担う「東洋グローバルリーダー」の育成を目標とする。創立130周年を迎える2017(平成29)年度には、現在の国際地域学部を国際学部と国際観光学部に改組するほか、情報連携学部の新設が予定されている(いずれも仮称・構想中)。なかでも、「ニューエリート」を育成する役割を担うのが、国際学部に新設予定の「国際イノベーション学科(仮称・構想中)」だ。アジアを中心とした留学生が全学生の3割程度を占める環境で、英語による少人数教育を実施し、日本人学生には1年間の留学を必須とすることで、実践的コミュニケーション能力を向上し、国際通用性を身につける。一方で、「東洋グローバルリーダー」の育成は全学で展開する。英語開講専門科目の履修単位数や語学力、海外での活動(留学やインターンシップなど)を評価するポイント制度により、基準を満たした学生をグローバルリーダーとして認定する。

 さらに、東洋大学の学生だけでなくあらゆる世代が受講できるグローバル教育を提供し、海外の大学との行き来を柔軟に対応する国際編入制度を導入を目指して、全世界から留学生を受け入れる体制を整えるほか、国内外の専門機関・企業との協力関係確立、入試における外部試験の活用や国際バカロレア入試の実施、海外からの出願などの改革にも取り組む。

 このようなさまざまな取り組みを通じて、東洋大学は創立者・井上円了の国際感覚を受け継ぎ、世界における東洋研究の拠点となるべく、「グローバルリーダーの集うアジアのハブ大学」として、さらなる改革を推進していく。