インタビュー07

海外では、努力する人ほど
多くの道が開けていく。

リリー なつみさん(ホテル業・グアム在住)

世界を舞台に活躍する人材を育てる東洋大学。日本を飛び立ったその卒業生たちは、今どんな舞台に立っているのだろうか。ここでは、海外で働く卒業生たちのインタビューを連載。国境を越えて活躍する彼らの軌跡や思いを追うとともに、後輩へのメッセージも紹介する。

グアムに誕生する高級ホテルを舞台に

前勤務先のシェラトン ラグーナ グアム リゾートにて

 私はこの5月から、グアム島にオープンするホテル「デュシタニ グアム リゾート」のイベントサービス部門でマネージャーを務める予定です。このホテルはタイ・バンコク発の五つ星ラグジュアリーホテルチェーンとして世界的に有名で、グアムでも大きな話題になっています。観光客に人気の高いタモン湾地区の中心部にあり、ビーチやショッピングスポットへのアクセスも便利。タイ伝統のホスピタリティも魅力の一つです。

 ホテル内には島内最大規模のコンベンションセンターがあり、日本人観光客対象のイベントや結婚式、インセンティブ旅行などの販売促進にも力を入れています。私の仕事はその専門部署のマネージメント。日本のお客様と現地スタッフの架け橋のような役割と言えるでしょう。これまで日本とグアムで二つのホテルに勤め、サービススタッフからマネージャーへと一歩ずつ歩みを進めてきました。このキャリアを、新たに誕生するホテルで生かせることにワクワクしています。

明確な目的意識を持って東洋大学へ

小池鉄夫先生(国際地域学部国際観光学科教授)と沖縄のホテルで再会後、グアムへの来訪

 私は帰国子女で、子どもの頃はフィリピンやシンガポールなどに住んでいました。家族でホテルに泊まる機会も多く、その雰囲気やスタッフの優しさに惹かれて「将来はホテルで働きたい」と思うようになったのです。また、私の海外経験や語学を仕事へ結びつけるために海外のホテルでの就職を視野に入れ、国際観光学科がある東洋大学を選びました。この学科にはホテル業を目指すためのコースがあり、授業も実践的なものばかり。私も、今の仕事につながる知識をたくさん学ぶことができました。

 大学の授業はどれも印象に残っていますが、その中で「料飲管理学」の授業でお世話になった小池鉄夫先生(国際地域学部国際観光学科教授)とは、後に私が働いていた沖縄のホテルで再会することになります。お客様として偶然いらっしゃったのですが、教え子の私がいるということでその後も愛用してくださり、ホテル業ならではの出会いに喜びを感じたものです。

「グアムで一番のホテル」を目指して

東洋大学在学時、テニスサークルの仲間たちと

 その沖縄のホテルで4年間勤務した後、結婚を機にグアムへ来ました。主人の職場が勤務地を選択する際に融通の利く仕事だったので、私がここを希望したのです。グアムにはフィリピンの方も多いので得意の英語とタガログ語を生かせること、日本から約3時間と近いことなどが理由でした。今、海外のホテルで働くという子どものころからの夢をかなえることができて、とてもうれしく思っています。

 学生の皆さんには、常に何事にも興味を持ってほしいですね。特に国際社会は実力主義なので、興味あるものに率先して取り組んでいける人、努力する人には多くの道が開けることでしょう。私の座右の銘は「Do unto others as you would have them do unto you.(人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい)」です。聖書の引用ですが、ホテルのお客様や同僚と接するうえで常に意識している言葉です。今後もこの言葉を胸に、ホテル業務に情熱をそそぎ、日本の皆さんに「グアムで一番のホテル」と言っていただけるようがんばっていきたいと思います。

デュシタニ グアム リゾート セールスマーケティング部イベントマネージャー
Natsumi Lilly(リリー・なつみ)
1986年生まれ、神奈川県出身。2008年、東洋大学国際地域学部国際観光学科卒業。幼少期をフィリピン、シンガポールなどで過ごし、中学時代に帰国。大学卒業後、沖縄のリゾートホテル「ジ•アッタテラスクラブタワーズ」を経て、12年よりアメリカ・グアム島のホテル「シェラトン ラグーナ グアム リゾート」に勤務。15年4月中旬からは、同島に新規オープンする「デュシタニ グアム リゾート」でイベント部門のマネージャーを務める。
Natsumi Lilly(リリー・なつみ)