インタビュー16

留学で得た「挑戦力」で
グローバル社会へ飛び立つ

堀 友香理さん(東洋大学 社会学部3年)

堀友香理さんは、2年生のときに東洋大学の海外留学促進奨学金を活用してアメリカに留学。多様な文化・価値観・言語を持つ人々がいる環境の中で“グローバリゼーション”について学びたいという夢をかなえた。留学のために準備したことや現地で学んだこと、留学という経験から得たことなどを教えてもらった。

大学の制度を最大限に活用して留学へ

東洋大学 社会学部3年 堀 友香理さん

 堀さんは高校1年生のときに3週間、アメリカ・コロラド州に短期留学した経験を持つ。ホームステイで現地の高校生と交流するのは楽しい経験だったが、交流の要素が強かったため、少し物足りない思いが残ったという。「次は長期留学してしっかり勉強したい」と考えるようになり、東洋大学に入学してからすぐに行動を起こした。

「環境問題や宗教など、世界規模で生じる問題に関心があったので、大学では留学して多様な文化・価値観を持つ人が集まる環境の中で学びたいと思っていました。ただ、不安だったのは費用の面。そこで東洋大学の奨学金制度を調べて、いくつかある中から、自分の目的や手段に合った東洋大学海外留学促進奨学金のグローバルリーダー型を目指そうと決めたんです」

 東洋大学海外留学促進奨学金は、学生の海外留学を促進しグローバル社会で活躍できる人材を育成するために創設された奨学金制度。この制度は、プログラム別に、グローバルリーダー型、アクティブ型、チャレンジ型、ファーストステップ型の4タイプの奨学金があり、「グローバルリーダー型」は留学先で専門教育を学修するとともに、異文化社会における適応を身に付けることを目的としている。1学年間の交換留学に対して大学から奨学金150万円が給付されるもので、選抜されるには優秀な成績とTOEIC®IP/TOEIC®800点以上などの語学力が求められる。
 これを知った堀さんは、1年生の春から週3回のペースでTOEIC講座に通い猛勉強。受講開始時に650点だった点数は翌年の夏には810点まで上がり、グローバルリーダー型の奨学生に選抜された。支えになったのは「グローバリゼーションについて学び、将来は世界を舞台に働きたい」という強い思いだったと言う。

グローバリゼーションや日本文化を新たな視点で学ぶ

「留学先のカリフォルニア州立大学モントレーベイ校には「グローバルスタディーズ」という専攻分野があり、グローバリゼーションとは何か、国々はどう関わりながら発展してきたかということを議論しながら学んでいくと知り、興味を引かれました。でも、実際に留学してみると、思った以上に忙しい毎日でした」

 留学先のアメリカでは、土日のどちらか1日だけを休み、そのほかは勉強時間。英語で行われる授業や議論についていくため、予習に追われる日々だったという。現地では、授業は聞くものではなく、自分の意見を発言するもの。最初は慣れなかったものの、十分に予習をして発言することで、内容への理解が深まり、「大変だったけど、やりがいも大きかった」と語る。

「特に印象に残ったのは、グローバリゼーションを批判的な視点から考える授業です。これまでは良い面しか考えたことがなかったので、先進国への富の集中や、生産国と消費国との賃金の差など、グローバリゼーションが進むことで生まれる問題を知り、新たな考え方や視点を得ることができました。それから、『ジャパニーズマインド』の授業も興味深かったですね。日本文化や日本人の特性について議論するもので、自分の国を客観的に見る機会になりました。そこで、「侘び寂び」や「武士道」について聞かれても説明できなくて……。日本人として、自国の文化や歴史をもっと知っておかなければと思いました」

留学を通して身についた「挑戦力」

 留学前はどちらかというと消極的で、あまり一人で行動したり授業で発言したりしなかったという堀さん。しかし、留学してすぐ「自分の考えを発信することの大切さ」に気づき、自分を変えようと努力を重ねた。今ではグループワークの多い授業に一人で参加し、発言はもちろん、初対面の学生とも積極的に交流するようになったという。

「今回の留学では『挑戦力』がついたと実感しています。新しいことへの挑戦には困難もあるけれど、乗り越えた先にやりがいや喜びがある──それを知ることができたのは、本当に大きな収穫でした。これからも挑戦と行動を重ねて、将来はグローバルな環境で価値観が異なる人々とともに、一つのものを創り出すような国際関係の仕事に就きたいと考えています」

東洋大学 社会学部社会文化システム学科3年
堀 友香理(ほり・ゆかり)さん
1995年生まれ、青森県出身。2013年、東洋大学に入学。14年8月から15年5月まで、大学の交換留学プログラムでカリフォルニア州立大学モントレーベイ校に留学。ディスカッションを中心とした授業で、グローバリゼーションやジャパニーズマインドなどについて学ぶ。帰国後も、香港での海外インターンシップに参加するなど積極的に挑戦を続けている。