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▼2017 盛夏号

NEWS REPORT

ヒトの体内時計と連動して

唾液中の細菌も24時間のリズムを刻む

さまざまな時間帯で増減する細菌種の概日リズムパターン。本研究成果は、科学雑誌『DNA Research』のオンライン版に2017年2月23日に掲載されました

 理工学術院先進理工学研究科の服部正平教授と東京大学大学院新領域創成科学研究科の高安伶奈博士課程学生らを中心とする共同研究グループは、ヒトの唾液フローラに概日リズム(サーカディアンリズム)が存在することを世界で初めて明らかにしました。

 ヒトを含めた多くの生物には約24時間周期の体内時計が存在し、さまざまな生理機能の概日リズムを調節しています。これまで概日リズムは生体の細胞や臓器での現象として観察されていましたが、ヒトの唾液中の細菌叢にも概日リズムが存在することを発見、人体に生息する細菌群が、あたかも人体の一部である臓器・細胞のように人体生理状態の変化に同調する性質を持つことがわかりました。

 今回の研究成果は体内時計の乱れや病気の診断法の開発、健康増進に役立つ生活習慣の改善等への応用が期待されます。