早稲田大学の教育・研究・文化を発信 WASEDA ONLINE

YOMIURI ONLINE | 読売新聞

  • トップ
  • オピニオン
  • ニュース
  • 研究力
  • 文化
  • 教育
  • キャンパスナウ
  • 早稲田評論
  • English

ホーム > 教育 > ぴーぷる

教育

▼ぴーぷる

合格率約1割の難関試験をパス、スターバックスのブラックエプロン

略歴はこちらから

西野 有莉/政治経済学部 3年

「スタバで特別な存在であるブラックエプロン、求められる期待を裏切らない」

 大学生に人気のカフェチェーン店「スターバックスコーヒー」、通称スタバ。高田馬場にある店舗でも、連日多くの学生が利用している姿が見られます。そんなスタバで、黒いエプロンを身に付けたバリスタ(コーヒーを作る人)を見たことはありませんか? 特別な試験に合格したスタッフのみが着用できる“ブラックエプロンバリスタ”は、全体の約1割しかいないと言われています。今回はアルバイトスタッフでありながらその難関試験をパスし、ブラックエプロンを手に入れた西野有莉さんに、働く中で感じていること、学生生活について聞きました。

――スターバックス(スタバ)でアルバイトを始めたきっかけを教えてください。

ブラックエプロンを着用し、接客する西野さん

 中学生、高校生のころによくスタバを利用していたのですが、働くスタッフのフレンドリーな接客を見て、かっこいいなと単純に憧れていました。特にテスト前など気がめいっているときに「今日はこれを飲むから頑張ろう」と原動力を与えてもらっていました。なので大学生になったらスタバで働いて、今度は自分が誰かに原動力を与えられる存在になりたいと思い、早稲田に入ってすぐ4月からアルバイトを始めました。

――アルバイトで苦労したことはありますか?

 最初は覚えることが単純に多くて大変でした。スタバは、自分にやる気さえあればチャンスをいくらでも提供してくれる環境で、アルバイトだからここまで、学生だからここまでといった線引きがなく、高みを目指せば目指すほどいろいろなことに挑戦できるのですが、それが逆にプレッシャーに感じることもありました。というのも、私はもともと新しいことに挑戦するのが苦手だったからです。

――難関のブラックエプロンバリスタ、どのように試験にパスしたのでしょうか?

試験を一緒にパスした仲間たち(左から2番目が西野さん)

 ブラックエプロンのスタッフを見て、最初は「自分には届かない存在だ」「絶対に私には無理だ」と思いつつも、憧れていました。働き始めてから1年がたったころに、筆記試験用の分厚い教材がお店で配られたんです。私は高校のときから暗記が割と好きで、暗記するものがあると覚えたくなる性格なので、「取りあえずやってみよう」とふとした気持ちが芽生え、その教材も頑張って覚えました。覚える内容は本当に多岐にわたるのですが、コーヒーの味や製造方法といったことはもちろん、コーヒーの文化や、産地、器具の名前など、コーヒーに関するあらゆることが含まれていました。また自分の考えを書く記述式の問題もあって、お店の先輩たちと一緒に勉強し、知識を付けて試験に挑みました。一緒に勉強してくれた先輩の存在が何よりも大きくて、今振り返ってもその時間がとても楽しかったです。無事に試験に合格してブラックエプロンになったときは、うれしさよりも自分に務まるか正直不安な気持ちでした。

――ブラックエプロンになって変わったことはありますか?

 意識の面で大きな変化がありました。実は私はコーヒーがあまり得意ではなくて、普段もお茶を飲むぐらいなんです(笑)。コーヒー好きが高じてブラックエプロンになった人が多い中で、私の場合はそうではないのがコンプレックスだったのですが、そんなことはお客さまには関係ありません。身に付けたコーヒーの知識を接客に反映しないといけないと思っていますし、ブラックエプロンはお店の中でも特別な存在として、普通のバリスタよりも高い期待をされていると思うので、そのことを意識してサービスや立ち振る舞いにも気を付け、ドリンクを作っています。また、私が働いているお店は都心の一等地で、すぐそばにはサービスが世界的に評判の老舗外資系ホテルがあります。お店にはそのホテルのお客様も多くいらっしゃるので、親しみやすさが特徴の他店舗とは違い、時にはお客さまの立場に合わせたフォーマルなサービスも提供できるようにしています。

――アルバイトを通じて学んだことはありますか?

一緒に働くスタッフは大切な仲間

 新しいことにチャレンジするのが苦手でしたが、アルバイトを通じて自分の中で気持ちのハードルが下がったように感じます。取りあえずやってみたら、後から結果がついてきたし、それが自信につながっています。支えてくれる先輩もいたので、いろいろなことにチャレンジできるようになったと思います。一歩前に踏み出すことへの苦手意識を払拭できたことは今後の人生の中でも役立つと思いますし、学生生活の中でも徐々にですが変わってきている自分がいます。

――アルバイト以外に学生生活で力を入れていることはありますか?

 勉強面は入学前に想像していたよりも大変ですが、勉強やアルバイトだけではなく、サークル活動などとにかく毎日充実していて楽しいです。私が所属しているのは、ストリートダンスをメーンに踊る女子だけで構成された「Dance Team Brilliant Pinks」という公認サークルです。早稲田祭の直前は週5ペースで練習に励みました。たくさんの時間とエネルギーをつぎ込み、みんなで一緒に頑張って創り上げたものを披露し、何にも変えられない達成感を得られることができました。このサークルに入ってよかったなあと心底思う瞬間でした。

早稲田祭前の練習風景

早稲田祭2017

――将来の目標を教えてください。

 これから就職活動なのでまだまだ本当に漠然としているのですが、アルバイトを通じて、チームで成長する場が自分には合っていると思うようになりました。それぞれの違いを良さと認め合って、多様性に価値を見いだして、みんなで一つのことにチャレンジできるような環境で自分らしく力を発揮できたらと思っています。

(提供:早稲田ウィークリー

西野 有莉(にしの・ゆり)/政治経済学部 3年

【プロフィール】
 神奈川県出身。早稲田渋谷シンガポール校卒業。父親の転勤により高校生で初めての海外在住となったシンガポール。日本とは異なった、いい意味での適当さとフレンドリーさがある現地のスタバに魅了される。外国人とコミュニケーションを取ることへの抵抗感や戸惑いがないのは、シンガポールでの経験が生きているのではと言う。コーヒーが苦手なため、オフのときにオーダーするのは専らアイスティーかカモミールティー。スタバはどんなに忙しいときでも心が和む、自分にとって欠かせない場所だと語る。

  • 早稲田大学東日本大震災復興支援室 早稲田大学東日本大震災復興支援室
  • 大学体験web もっと動画でワセダを体験したい方はこちら
  • QuonNet まなぶ・つながる・はじまる、くおん。