

体が冷えて寝付けない。着込んでも体が温まらない。冷えは万病のもとといわれるように、冷えの状態が続くと体の機能が落ち、体調不良につながる可能性も… 。冷えには外側からの対策ももちろん大切ですが、内側からの対策も同じくらい重要です。そこで、管理栄養士の松本理華さんに、栄養面からの冷え対策についてお話を伺うとともに、女性にうれしいレシピを紹介していただきました。
動物性のものでは肉や魚、野菜ではニンニク、タマネギ、ニラ、ネギ、ショウガなどの香味野菜や、ニンジン、大根、ゴボウ、カブなどの根菜は体を温めるといわれています。また、抹消の血管を広げ血行を良くする働きのあるビタミンEを豊富に含むカボチャや、アーモンド、松の実などのナッツ類も有効です。
コショウ、サンショウなどのスパイスも有効ですが、特に発汗作用もあり、新陳代謝を促すカプサイシンが多く含まれる唐辛子は体を温める効果は高いですね。唐辛子や香味野菜を日常的に食べる韓国の方に冷え症が少ないというのもうなずけます。油では、菜種油やオリーブオイルなど植物性のものがよいとされています。また、お酒などのアルコール類も体を温める効果があります。
スープやお鍋、煮物など温かいお料理にした方がやはり効果は高いです。特にスープにすると、ビタミンCなどの水溶性の栄養素を余すところなく取れる利点があります。今回ご紹介した手羽先とカブのスープには、コラーゲンが溶け込んでいるので美容効果も期待できます。
バナナやマンゴーなどの熱帯地方で採れるトロピカルフルーツや、ナス、キュウリ、トマトなど夏に旬を迎える食材は体を冷やそうとする働きのあるものが多いのです。これらの食材を取る場合には加熱調理すると、冷える作用が比較的和らぎます。
外食の場合には、豚汁や粕(かす)汁などの汁物やスープが入った定食や野菜入りの温かいめん類などのバランスの良いメニューを選び、冷たいめん類や生野菜などは避けた方がいいでしょう。ランチなどでパスタを食べる際には、アラビアータなど唐辛子が入ったものを選ぶといいですね。最近はコンビニの品ぞろえも充実し、チゲのスープなどの韓国料理や具だくさんのスープも置いてあるので上手に活用したいですね。
朝ご飯を見直すことから始めてはいかがでしょう。例えば、週末に野菜がたっぷり入ったスープを作り置きして毎朝食べるようにすれば、忙しい朝でも余裕を持って食事を楽しめます。また、おやつやお酒をいただくときにアーモンドなどのナッツ類を意識して食べるようにしてみるのもいいでしょう。
基礎代謝が上がり、美容にも効果的で、ダイエットにもなる。冷えを克服するといいことばかりです。体を温める食生活を継続し、体の好循環を作り出してくださいね。

鯛のソテーに市販のジェノバペーストを使用すれば、手軽に本格的なイタリアンの風味が楽しめます。ジェノバペーストは、バジルやオリーブ油のほか、ニンニクや松の実、チーズなど、温熱性の食品に当たる材料から作られるため、体を温める効果も期待できます。
鯛、パプリカ、ジェノバペースト(ニンニク、松の実、チーズ)

温熱性の食品である鶏肉とカブを温かいスープにしていただく、体の芯(しん)から温まる、優しいレシピです。煮込めば煮込むほど手羽先からだしが出てくるので、スープの素(もと)は少なめでもうま味は十分です。煮込み途中で水が少なくなったら、適宜追加してください。
鶏肉(手羽先)、カブ、コショウ、チーズ