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Vol.277ホンダ アコード

高級感たっぷりの8代目
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ホンダ アコード

 ホンダのアコードが、フルモデルチェンジをして8代目となった。あらゆる性能と質を大幅に向上させたというのが、開発の狙いであるとホンダは説明する。そしてその大きさは、インスパイアやレジェンドとも変わらないように見える。

 実際、車体の長さはインスパイアやレジェンドより短いものの、幅はほぼ変わらず、ホンダの最上級車といっておかしくない立派な姿になった。この新型アコードは、北米ではホンダの高級ブランドであるアキュラで販売されるとのことだ。立派に見えて当たり前なのである。

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高級感あふれる上等な室内

 ドアを開けた時から、どっしりとした重厚さが手に伝わってくる。そして室内に乗り込めば、精緻に仕上げられた内装の雰囲気も高級車にふさわしい。座席もゆったりと身体を包み込み、上等な気分にさせてくれる。ただ、エンジン始動が昨今流行のプッシュボタン式でなく、ステアリング脇の出っ張りをひねる方式で、なんだか廉価版のクルマに乗せられているような気分にさせられた。

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2,400tの直列4気筒エンジン

 エンジンは、排気量が2,400ccの直列4気筒で、ミニバンのオデッセイのスポーティーモデルであるアブソルートと同じ性能を持つ。そして、トランスミッションも同様に5速オートマチックの組み合わせだ。

 だが、発進の際、その力にやや物足りなさを覚えた。オデッセイのアブソルートより車両重量が軽いにもかかわらず、どうしてそう感じたのか? 答えは、トランスミッションとデファレンシャルのギア比にありそうだ。アコードが5人乗りであるのに対し、ミニバンのオデッセイは7人乗りであるため、その分の出足の確保をギア比の力で補っていたのだろう。しかし、セダンで軽くなるからと、新型アコードではギアの力に頼らない設定としたことが、出足の物足りなさに現れてしまった。

 とはいえ一旦走り出してしまえば、発進のための1速以外のギア比はオデッセイと変わらず、アブソルートで味わったのと同じように途中からの加速の伸びはよく、とくに高速道路では快適な走りを満喫した。アメリカのフリーウエーを高速で走り続けるイメージが頭に浮かんできた。

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広々とした荷室

 4ドアセダンのほかに、ステーションワゴンのアコードツアラーも同様の走行性能で、どちらも高速道路では、ぴたっと道路に吸い付くような安定した走行感覚を伝えてくる。乗り心地を重視したダンパーを開発したとの説明もあり、不快な振動を伝えにくくした快適さにも優れる。走行中の室内も静かだ。

 なかなか高級に仕上がったクルマだと感心し、価格を見て驚いた。試乗をしたのは最上級の24iLというグレードであったとはいえ、セダンが380万円でツアラーが410万円である。アコードより上のクラスと私は解釈していたインスパイアが、3,500ccのV6エンジンを搭載し、それで390万円である。今回試乗した新型アコード24iLより一つ下の、24TLというグレードは290万円で、90万円も安いが、これはカーナビゲーションを含まない値段だ。

 インスパイアは、レジェンドと同じエンジンを搭載するが、車体はレジェンドより大きい。そのレジェンドは、SH-AWDという4輪駆動の機能を備え、525万円である。

 単に車体が大きければ上ということでもないのだろうが、新型アコード、インスパイア、レジェンドという今の車種構成は、少なくとも日本においては車種の違いによる価値を分かりにくくしているような気がする。