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看板はトヨタ、中身はスバル スポーツカー開発・生産

09年に登場 200万円程度

 トヨタ自動車は3日、若者らが購入しやすいように価格を抑えたスポーツカーの開発・生産を、富士重工業に委託する方針を明らかにした。

 今年度内の合意へ向け、協議を進めている。2009年ごろの発売を目指し、日本国内だけでなく、米国市場などへの投入も検討している。トヨタは富士重と資本・業務提携しているが、グループ会社ではない。トヨタがグループ外の企業に新型車の開発・生産を委託するのは異例だ。

 富士重に開発・生産を委託するのは、排気量2・0リットル級のスポーツカーで、加速感などに優れた後輪駆動方式を採用する。富士重の「スバル」ブランドでは販売せずに「トヨタ」ブランドだけで販売する。

 価格は200万円程度に抑えて、若者にも買いやすい入門車的な位置づけとする。トヨタと富士重は共同で商品設計を固めており、富士重の水平対向エンジンと既存のモデルの車台(プラットホーム)をベースに開発を進める方針だ。開発は富士重が主導する。

 トヨタは05年10月に富士重と資本・業務提携し、約8%を出資する筆頭株主となっている。富士重から技術者を受け入れて、人事交流をはかっているほか、07年4月には富士重の米インディアナ工場(SIA)で、トヨタの主力セダン「カムリ」の生産を始めるなど提携関係を深めてきた。

 トヨタはこれまでの提携と人事交流の中で、特に富士重が得意とするスポーツカーの技術への評価を高めてきた。

 トヨタの事業展開が全世界に急拡大する中で、新車開発の技術者不足を補うためにも、富士重の開発能力を活用する方が効率が良いと判断した。富士重側も、トヨタから開発・生産を任されれば開発技術陣の士気が上がり、工場の稼働率も向上するなど、メリットが大きいと判断した。

 両社の間では、トヨタか、トヨタの子会社であるダイハツ工業が生産・販売する小型車を、富士重の国内販売向けにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する協議も進んでいる。

(2008年1月4日  読売新聞)