小水力発電で電気自動車
過疎地の高齢者送迎に活用 群馬で実験
過疎地有償運送事業で使用する電気自動車を充電する亀山市長(桐生市黒保根町下田沢の市黒保根浄水場で)
群馬県桐生市は1日、黒保根浄水場の小水力発電機で生み出した電気を電気自動車に供給し、過疎地の高齢者の移動手段に使う実証実験の開始式を行った。近く実際の運行に乗り出す。
期間は3月9日までで、市は実用性や採算性を検証し、県内12市で高齢化率が最も高い同市の街づくりに生かしたい考えだ。
河川から引き込む水でプロペラを回し発電する小水力発電機(桐生市黒保根町下田沢の市黒保根浄水場で)
同浄水場の導水管内に、小水力発電装置(最大出力3キロ・ワット)を設置し、河川から引き込んだ水が貯留槽に流れ込む過程で電気が発生し、蓄電設備を経由して電気自動車に充電できるよう、施設を整備した。約8時間でフル充電された電気自動車は、過疎地の高齢者を市内外の目的地まで送り届けている桐生市のNPO法人「グループ28」(佐々木耕成理事長)の車両として活用されることになるという。
「低炭素都市」を目標に掲げる桐生市は、エネルギーの“地産地消”を目指して国が昨年6月に募集した「緑の分権改革調査事業」の候補として、今回の実験を申請し、モデル事業として白羽の矢が立った。このため実験は総務省からの委託で行われ、電気自動車レンタル料など約2400万円も全て国が負担する。
(2012年2月2日 読売新聞)