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愛車物語

山口 正己さん(モータージャーナリスト)
BMW M3 2990cc

羊の皮かぶったオオカミ理想

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 鮮やかな黄色のボディーが、都心でもよく目立つ。2ドアの3シリーズをベースに、高性能エンジンを搭載したM3の2代目モデル。1997年に入手して以来、走行距離は20万キロを超えた。

 「280馬力も出る直列6気筒のエンジンは名機。モーターみたいな感じで、加速感が本当に心地よい」という。車体の剛性感も十分で、足回りがごつごつしていないところも気に入っている。

 職業柄、イタリア製の12気筒のスポーツカーを試乗する機会も多い。だが、「好みは普通のセダンの形で、小型、軽量、ハイパワー。『羊の皮をかぶったオオカミ』が理想」。少年時代に日産・スカイラインGTRに出会った世代ならではのクルマ観だ。

 もちろん、5速のマニュアル。理由は「運転の醍醐(だいご)味は宇宙、自然と接すること。オートマではそれは不可能」と哲学的だ。(小島雅生)

(2007年2月1日  読売新聞)

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