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電気自動車は究極のエコカー?!Part-3

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プリウス S

 2回続けてお届けした電気自動車シリーズですが、そろそろ結論を出したいと思います。これまで書いてきた通り、社会情勢や自動車業界は大きな変化を迎え、ローコストで環境に良いモノが必要になってきました。クルマもハイブリッドカーのトヨタ・プリウスは大人気で、モデル末期の現在も数か月の納車待ちと、今までのクルマにない売れ方をしています。

 この原因はガソリン価格高騰によるものが大きいですが、プリウスの場合「環境」に対する意識の高まりもプラス要因となっています。そして、そのハイブリッドカー以上に環境に優しいクルマが「電気自動車」なのです。

 しかし、電気自動車の環境貢献度は昨年ダウンしてしまいました。理由は、新潟中越沖地震による柏崎刈羽原子力発電所が停止したことによって、CO2の排出が10%上昇してしまったからです。ご存知のように、電気自動車は走行時にはCO2を排出しませんが、充電時に一定量の火力発電の電気を利用します。原子力発電所が停止するとそれに変わる電力を補うにはCO2を多く排出する火力に頼らざるを得えないのです。

 また、電気自動車のバッテリー容量はガソリン車の走行性能に匹敵するものが実用化されていないことから、長距離移動が難しかったり、充電時間の課題などがあります。

 製造面では、これからの電気自動車はバッテリーに使用するリチウムなどレアメタルといわれる貴重な限りある資源を利用するのも特徴で、希少な金属を使用することは環境に優しいとは言いがたいですし、製造コストが高くなりお財布にもエコとは言えませんね。

 結論としては、CO2などの排出は電気自動車に分があり、資源という視点ではガソリン車に分がある。うーん、引き分けといったところでしょうか。環境といっても様々な視点があるので、やっぱりそれを買う人・使う人がしっかり考えて行動することが大切ですね。

(2008年10月3日  読売新聞)