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山道 やみつき MTBアウトドアスポーツの一つとして注目されるマウンテンバイク(MTB)。クルマで山に持って行けば、街中とはまったく違う面白さが味わえる。夏のアウトドアシーズン本番を控え、記者が体験してみた。(小嶋伸幸、写真も) 大型連休の日曜日、群馬県みなかみ町で、初心者向けに開かれているMTBのツアーに参加した。 主催はアウトドア愛好家向けのツアーを企画する「MTBジャパンアドベンチャーツアーズ」。ニュージーランド出身のネイサン・ベネットさん(36)がガイドだ。 クルマにMTBを載せて目的地に着くと、まずベネットさんから基本的な注意点を教わる。 「視線は遠くに」「ブレーキはゆっくりかける」。 慣れたところで実際に山道に出た。挑んだのは山を下る約8キロのコースだ。 山道は、舗装された道とは違う。石が転がっていたり、段差があったり、凸凹だったり。いすに座ったままではお尻が痛くなる。基本は立ちこぎの姿勢だ。 凸凹道を走る衝撃と、想像以上のスピード感に恐る恐る自転車を走らせた。 しかし、MTBはふつうの自転車とは性能が違う。サスペンションが衝撃を確実に吸収する。スピードにも徐々に慣れ、跳びはねるように段差などの難所を一つ一つ乗り越えていくのが楽しくなっていった。 途中、急な坂を上ったり下ったり、幅1メートルほどの細い道を走ったり。ベネットさんの指導でいろいろな課題に挑戦した。 バランスを崩してこけたりもした。それでも、子供のころ挑戦したフィールド・アスレチックのように、クリアした時の達成感がたまらない。 最後はふもとまで山道を一気に下る。このころには、スピードを楽しむ余裕も出て、風を切る感覚が気持ちいい。 他の参加者にも聞いてみた。東京からツアーに参加し、MTBに乗るのは初めてという小学校教諭の河口雅史さん(27)も「スリルがあって面白い」と喜ぶ。 約3時間のツアーはあっという間。河口さんも「もっと走りたい」と興奮気味。MTBの面白さにやみつきになりそうな体験だった。 自動車メーカー力こぶ自動車メーカーも、MTBの開発や関連のイベントを手がけている。 ホンダは2003年、オートバイの技術を応用したMTB「RN01」を開発。チームも運営して国内外のレースに参戦した。ギアを後輪ではなく自転車の中央に置き、重心を安定させる斬新な設計で注目を浴びた。 ただ、市販はしていない。開発も「レースで自社の技術力を証明できた」と、07年で終了している。 富士重工業は08年12月、MTBをベースに街中で走りやすいように作った「SUBARU XB」を子会社を通じて発売した。国内のフレーム専門メーカーが製造した。限定99台の受注生産で、価格は36万円。 マツダは1997年からMTBのレース「マツダカップ」を毎年開いている。 近年の自転車ブームで、自転車の開発や販売などが「ブランド価値のアップにつながる」(富士重)との考えがあるようだ。クルマの最新技術が活用されれば、MTBの走りもさらに楽しくなるに違いない。 キャリアを積んだら…キャリアに積んでMTBをクルマで運ぶ際は、きちんと固定しないとMTBが傷付く可能性がある。カーショップなどで売っている車載用のキャリアを使えば安心だ。 車載用キャリアには大きく分けて3種類ある。屋根の上に積む「ルーフキャリア」、後部に載せる「リアキャリア」、車内に固定する「室内用キャリア」の三つだ。どれも工具なしに自転車を簡単に固定できる。 ただ、ルーフキャリアなどでは車種ごとに使える製品が違う場合もある。車載用キャリア「TERZO」を製造・販売するPIAA営業戦略部の浅沼亮さんは、「カー用品店やホームページにある適合表を確認し、自分のクルマに合った製品を買ってほしい」とアドバイスしている。 (2009年6月1日 読売新聞)
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