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男子柔道無差別級決勝で山下泰裕(上)がモハメド・ラシュワン(エジプト)を破り金メダルを獲得
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競泳では、女子200メートル平泳ぎの長崎宏子に期待が集まった。ソ連、東ドイツ勢の不参加でメダルの可能性が高かったが、ひざの故障もあり、結果は4位どまりだった。その一方、シンクロナイズド・スイミングでは、元好三和子がソロで3位、木村さえ子と組んだデュエットでも3位で銅メダルを獲得した。
体操では団体で3位と苦戦したが、具志堅幸司が完璧な演技で個人総合で優勝、種目別の吊り輪でも優勝した。また森末慎二も鉄棒で10点満点で金メダルを獲得。金3、銀3、銅3のメダルを取り、「体操ニッポン」の面目を保った。
柔道は本家の面目をかけ、無差別級の勝敗に関心が集まった。モスクワ大会に出場できなかった山下泰裕は、2回戦でふくらはぎを傷めたが、右足をひきずりながらも決勝戦まで残り、エジプトのモハメド・ラシュワンと対戦。痛めた足を攻めず、正攻法で来たラシュワンの払い腰を崩して横四方固めで押さえ込んだ。開始から1分5秒。鮮やかな一本勝ちを決めるブザーが場内に流れると、山下の顔は涙と汗でくしゃくしゃになった。悲願を達成した山下には、その後、アマチュア・スポーツ界で初の国民栄誉賞が授与された。