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好成績・ライブ魅力、五輪前半戦は深夜帯も高視聴率


 日本人選手のメダルラッシュが続くアテネ五輪。注目される競技の中継は、深夜から未明にかけてが大半にもかかわらず、多くの視聴者がテレビの前にくぎ付けになっている。

 「深夜や未明なのに、2ケタを稼ぐなんて信じられない」。中継放送の高視聴率に、NHK番組広報部の担当者は驚きを隠さない。

 例えば、NHKで17日午前5時に始まった男子体操団体総合決勝は、日本チームが出場したことで平均13・0%を記録。普段なら3%そこそこの時間帯だが、担当者は「ダイジェスト番組でなく、ライブ(生放送)で見たい心理の現れではないか」と分析する。

 アテネ五輪のこれまでの中継で平均視聴率の最高は、NHKで14日午後10時から放送された柔道女子48キロ級、男子60キロ級の決勝。谷亮子、野村忠宏両選手が出場したことで31・5%に達し、野村選手が金メダルを獲得した直後の午後11時46分には、瞬間最高視聴率43・7%を記録した。

 NHKは、放送中にCMが入らないのが強み。同時間帯に同じ種目を中継しても、数%は民放よりも高くなっている。さらに、地上波の総合やBSの衛星第1など計5波を保有し、多くの種目を自在に生中継できる。地上波の民放各局では計168時間を放送するが、チャンネルがそれぞれ1つしかないため、中継権を獲得した競技への局側の期待はNHKとは比べものにならない。

 「あれで阿武(あんの)も予選で負けていたら、どうなったか。正直、青ざめた」――。

 柔道男子100キロ級で、井上康生選手が4回戦で敗退した19日夜の放送を、日本テレビ関係者が振り返る。同局は井上選手の活躍を見込んで、準決勝以上の試合を生中継する優先権を獲得。午後9時からの3時間枠で、平均20%を超える視聴率を見込んでいた。

 しかし、井上選手が敗れたため、同局では急きょ、同選手の決勝進出を目玉に据えた番組CMを外すなどの対応に追われた。

 その後、同じく優先権を得ていた女子78キロ級・阿武教子選手の準決勝戦で、同選手が勝利を決めた午後10時57分には29・8%の瞬間最高視聴率を記録。さらに、どの局にも優先権がなく、自由に放送できるアーチェリー男子個人を生中継したところ、山本博選手が銀メダルを獲得、平均で17・6%に達した。

 TBSでは16日午前1時から、北島康介選手が出場し、1つ目の金メダルを手にした競泳男子平泳ぎ100メートル決勝を生中継。通常時の約5倍にあたる平均10・0%を記録した。

 注目競技の瞬間最高視聴率ではこのほか、福原愛選手が敗れた卓球女子シングルス4回戦の第4セット終了時22・7%(フジテレビ=19日前0・34)、柔道男子100キロ超級・鈴木桂治選手の金メダル決定直後45・0%(NHK=20日後11・27)、女子マラソン・野口みずき選手の金メダル決定ゴール時29・2%(TBS=23日前2・26)と、いずれも深夜・未明帯としては驚異的な数字をはじき出している。

 「日本人選手の予想以上の活躍で、国民の注目度が押し上げられている」(フジ)として、後半戦にも期待をかける声は強く、放送局側の一喜一憂はまだまだ続きそうだ。

 (2004/8/23/20:19 読売新聞 無断転載禁止)


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