アヌシュ「別の尿提出の疑い」…IOC委員が指摘
【アテネ=結城和香子】アテネ五輪の陸上男子ハンマー投げで金メダルを獲得したアドリアン・アヌシュ(ハンガリー)が、競技後の薬物検査で不適正な尿サンプルを提出した疑惑で、世界反ドーピング機関(WADA)のディック・パウンド会長(IOC委員)は27日、「アヌシュは尿サンプルとして体内にあらかじめ隠した別の尿を提出した疑いがある」と明言した。
これまでアヌシュの尿サンプルが規定より少なかったという証言が、検査現場に近い筋から漏れていたが、IOC関係者が違反の疑いを認めたのは初めて。
同会長はまた、読売新聞に対し、IOCが尿検体の操作疑惑を表立って取り上げていないことについて、「操作があったことを証明するより、再検査(の陽性や拒否)によって失格とした方が明白だ」という表現で、選手側から訴訟や疑義が持ち出されやすい「操作疑惑」を理由にするのを避けたことを明らかにした。
また、アヌシュが再検査で陽性になるか、再検査を拒否した場合、「IOCは(さかのぼって)メダルをはく奪することが可能だ」と語った。
(2004/8/28/03:41 読売新聞 無断転載禁止)
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