夢舞台、悔いなし…障害者アスリートの祭典に幕
【アテネ=読売取材団】障害者アスリートたちが自らの限界に挑んだ祭典が幕を閉じた。28日夜(日本時間29日未明)に行われたアテネ・パラリンピックの閉会式。過去最多のメダルを獲得した日本選手たちは「夢のような日々」「責任を果たせた」などと感激を新たにした。
閉会式では、前日のバス事故の犠牲者を追悼するため、パラリンピック旗などが半旗で掲げられ、冒頭、観客も含めた全員が1分間の黙とうをささげた。
続いて各国選手団が入場。日本選手団は白と紺の上下のジャージー姿で、手にしたうちわを振るなどして観客席の声援に応えた。競泳の木村潤平選手(19)は逆立ち行進。米国選手団は観客席にボールを投げ入れた。
最多のメダルを獲得した中国選手団は、「北京で会いましょう」と大書された横断幕を持ち、胸を張って歩いていた。
パラリンピック旗が、アテネ市長から北京市副市長に手渡されると、中国の寺院を思わせる黄金のモニュメントの前で、神秘的な踊りが披露された。
式典は「お祭り」的な要素が省かれて進行し、「魅惑的な瞬間をありがとう」というアナウンスの後、選手と観客が声を合わせてカウントダウン。障害者選手たちの活躍を見守り続けた聖火が、静かに消えた。
◆金7個、銅1個を獲得した競泳女子・成田真由美選手(34)「結果も出たし、『よくこなせたね』と自分を褒めてあげたい。北京を目指すかは体を休めて、ゆっくり考える」
◆五千メートルで金、マラソンで銀の陸上・土田和歌子選手(29)「もう終わるのかという気持ち。最強の選手になれることを4年間、考えていきたい」
◆日本選手団最年少の競泳・山田拓朗選手(13)「自分と同じ障害クラスの中国選手と身ぶり手ぶりで会話した。すごく楽しかった」
◆3連覇した柔道男子66キロ級・藤本聡選手(29)「五輪がメダルラッシュだったので、パラリンピックでも活躍しなければという重圧は大きかった。責任を果たせた」
◆参加国別金メダル獲得数ベストテン◆
〈1〉中国=63〈2〉英国=35〈3〉カナダ=28〈4〉米国=27〈5〉豪州=26〈6〉ウクライナ=24〈7〉スペイン=20〈8〉ドイツ=19〈9〉フランス=18〈10〉日本=17
(2004/9/29/14:27 読売新聞 無断転載禁止)
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