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パラリンピック

競技紹介


ゴールドラッシュ再現だ

予想は“24金”

 日本勢はアテネでいくつの金メダルを獲得するのだろうか。日本パラリンピック委員会(JPC)は、日本選手団の成績予想を発表している。それによると、公開競技を除くメダル獲得数は金が24個、銀が15個、銅が22個。金メダル数は、前回シドニー大会の13個を上回り、ソウル大会の16個をもしのぐ過去最高の成果が期待されている。

 9個の金メダルが予想されている陸上。マラソン全盲クラスで高橋勇市(39)が今年4月、今季世界最高の2時間37分43秒を出している。高橋は「坂道対策も十分行っている」と自信を見せる。

 アテネ五輪での公開競技に出場した安岡チョーク(31)も400メートル走で金有力。五輪では他選手のゼッケンが車いすに絡まるトラブルで不本意な結果に終わったが、「本番」で雪辱を誓う。

 円盤投げの大井利江(56)は今年5月、世界新記録を出した。漁師として鍛えた腕力で世界の頂点を目指す。

 シドニーで9個の金メダルを量産した競泳は、今回8個の予想。日本代表競泳チームの猪飼聡監督は「ウクライナやベラルーシなど、新興国がリレーで強さを見せており、楽観は出来ない」と説明する。

 もっとも、シドニーで1人で6個もの金メダルを取った成田真由美(34)や、バルセロナ大会以来、金4個を含む計14個のメダルを獲得している河合純一(29)は、今回も健在だ。

 自転車では、シドニーで1キロタイムトライアルの世界新記録を出した視覚障害者タンデムの葭原(よしはら)滋男(41)が再び登場。今回は、前に乗るパイロットを大木卓也(23)に代えて連続の「金」を狙う。同じく大城竜之(32)、丹沢秀樹(25)ペアも、昨年のヨーロッパ選手権で銀メダルを獲得しており、金銀両メダル獲得が期待されている。

 アーチェリーでは、平沢奈古(32)が昨年11月、車いすの重度のクラスで世界新記録。アテネでは軽度のクラスと統合されるものの、優位は変わらない。

 シドニーでメダルなしだった射撃は、その後の強化策が実を結び、特に女性陣はトップを狙える位置につけている。

 車いすテニスは、男女ともダブルスに期待。8月末現在、世界ランク6位の斉田悟司(32)と、同8位の国枝慎吾(20)のペアは、同じクラブで練習を重ね、息も合う。シドニーで惜しくもメダルを逃した大前千代子(48)は、新たに八筬(やおさ)美恵(34)とペアを組んだ。

 日本のお家芸、柔道は、パラリンピックでは視覚障害者の競技。アテネからは女子も正式種目に加わり、3個の金を含む「全員メダル獲得」を宣言している。(小島 剛)

◎   ◎

シドニー大会での日本の成績とアテネ大会の予想 シドニー アテネ
金メダル 銀メダル 銅メダル 金メダル 銀メダル 銅メダル
アーチェリー 0 0 1 1 1 2
陸上 2 10 5 9 5 3
ボッチャ 不参加 不参加
自転車(ロード) 0 0 0 0 0 0
自転車(トラック) 1 1 0 1 1 2
馬術 0 0 0 0 0 0
5人制サッカー 不参加 不参加
7人制サッカー 不参加 不参加
ゴールボール 不参加 3位
柔道 1 0 2 3 0 4
パワーリフティング 0 0 0 0 0 0
ヨット 0 0 0 0 0 0
射撃 0 0 0 1 1 1
競泳 9 5 1 8 5 5
卓球 0 1 1 0 1 1
シッティングバレーボール 9位 4位以下
車いすバスケットボール(男子) 9位 4位以下
車いすバスケットボール(女子) 3位 3位
車いすフェンシング 0 0 0 0 0 0
車いすラグビー 不参加 4位以下
車いすテニス 0 0 0 1 1 2
合計 13 17 11 24 15 22
アテネ大会の予想は日本パラリンピック委員会による(公開競技を除く)

パラリンピック特有の4競技

 アテネパラリンピックで行われる競技は19。このうち、五輪で行われないのは、ボッチャ、パワーリフティング、ゴールボール、車いすラグビーの4競技だ。

■ ボッチャ
 主に脳性まひ選手による屋内競技。1対1、ペア、3人から成るチーム対抗がある。赤か青のボールをコート内の白いボールめがけて投げ入れ、近い方が勝ち。日本は参加しない。

■ パワーリフティング
 ベンチプレスに似ている。ベンチに横たわった選手は、2分以内に、バーベルを胸まで下ろし、そこから腕が最も伸びる位置まで持ち上げる。

■ ゴールボール
 視覚障害者の競技。バレーボールのコートを使用し、3人対3人で対戦する。ボールの中に仕込まれた鈴の音を頼りに、ボールを転がし合い、相手のディフェンスをかいくぐってゴールラインを越えれば1点。

■ 車いすラグビー
 四肢にまひのある選手の競技。バスケットボールのコートでバレーボールを使用する。4人対4人で対戦するが、車いすごと相手に激突して、進路を止め、ボールをパスしながら相手側の陣地に進み、ボールを持ってゴールポストの間を通過すれば得点となる。


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