究極のストップの秘密こんにちは奈那子です。お正月休みは如何お過ごしでしたか?年末にユーロ円が歴史的な水準まで売られて100円を割り込んだまま2011年は終了。いまだにユーロ売り圧力は根強く、大きな戻しもなく軟調に推移しています。 市場の話題はイタリアの格下げや続いてフランスやドイツはどうなのか?という話題で盛り上がっていますが、知り合いの元トレーダーさんに聞くと欧州中央銀行(ECB)が、ある種「量的緩和を行なっているのが、ユーロ売りにつながっている」とのことです。そういえばアメリカが量的緩和を行うときは、米ドルが大きく売られたので今回のユーロの下落も長期に渡って続くのかも知れませんね。 あなたのストップの種類は? ストップの考え方、分けて考えてみたことがありますか? これらの質問は本当に頻繁にされ、何度も個人的にお答えしました。確かにFX業者の中には「怪しいストップ」をつける動きがあったりします。また、ストップを入れていてもそれを通り越して大きな損失になっていた!。もっとひどいのは儲かりすぎて締め出しを食らった!などという本当の話を、実際私の友人などからも実体験としてよく聞きます。悪徳FX業者の話は言いだすときりがないので、個人の方がFXで勝つためにコツとして知っておいた方がいいかも知れないお話を、連載ラスト3回の今回の記事でご紹介したいと思います。 私はストップ≒利食いの方法として、ここでは例をもってお話ししたいと思います。毎日トレードをしていたら沢山の経験が積み上がり、数々のストップの経験をみなさんもお持ちだと思います。皆さんがポジションを持った瞬間にストップ設定するとしたらたぶん一番多いのがサポート割れやレジスタンス越えのちょっと上の位置だと思います。その値幅はポジションサイズや感情によって左右はされますが、チャートに線を引けば多くのトレーダーさんは似たような場所や節目にその設定をすると思います。 その選択は「正解」だと私は思います。なぜならばある一定の節目を越えたらトレンドが出てどんどんその方向へ動き出すのが為替ですから、ストップを入れておかないと大変な大けがになると思います。ただ、この方法は先ほどもお話しした通り「ストップ狙い」の動きに引っかかることが多いでしょう。ならばそこから逆指値で注文を出しておくのも手ですが、一旦ストップが付いた後ではきっと口座も少しは傷んでいるし、心理的に「様子見」したいところですよね。 究極のストップはストップをつけさせないストップなのですこのコラムでは損切りの大切さや資金管理、ストップの大切さを書いてきましたが、今から話すことはちょっと今まで皆さんにお話をして来た事とは反対のお話になるかもしれません。ですが「奈那子さん何を言っているの?さっきと言っていることが違うじゃない?」と思わず聞いてくださいね。 私は欧州時間からニューヨーク時間に取引をしていまして、昼間のお仕事もあるのでだいたい深夜1時には健康に悪いため就寝するようにしています。それでもポジションを持っていたら気になって夜中に目が覚めてしまうこともあります。もう「FX病」としか言いようのない状態ですよね(笑)。 でも、自分がもし100万ドルのポジションを持っていて本当にストップ設定をしたら安心して寝られますか?私は無理です。寝られる訳がありませんよね。もし自分のポジションを守りたいと思ったら絶対に監視しておきます。 自分はプロじゃないですし、個人なのでそんなに大きなポジションは持ちませんが、私の知り合いのトレーダーはほぼ24時間監視体制でポジションを見張っているし、ストップ設定は全て手動で常に値動きを監視しています。つまり自分とも戦い、FX業者とも戦い、世界のマーケットに挑んでいるのです。 そしてストップは利益が乗っているならば伸ばせるところまで利益を伸ばしつつトレイリングストップを設定し、もし損失が出てしまい間違ったと思ったら心理的ストップ(損切り)を自分でかけるのです。そのタイミングは誰に見られるわけでもありませんし誰にも分かりません。同じことを何千、何万回も繰り返して利益を口座に残し死守するのです。でも、普通の生活をしていたらそんなことは出来ませんよね。今ここに書いた例は実例ではありますがおススメしている訳ではありません。 今回お伝えしたかったことは、そこまで必死にならないとFX取引で勝者になることは非常に困難であると言う事です。自分の手の内を見せないで相手を欺く位のずる賢さも持ち合わせていないと、勝って生き残れない厳しい世界なのかもしれないですね。
(2012年1月12日 読売新聞)
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