新札 大量供給 20年ぶり一新
偽札防止へ指導強化 ◆ ゆかりの地で行事
 |
| 銀行で取り扱いが始まった新札(東京・千代田区の三井住友銀行東京営業部で) |
1万円札、5000円札、1000円札が20年ぶりに一新され、1日発行(流通開始)された。現在市中に出回っているお札は約110億枚に達するが、政府・日本銀行は偽造防止技術を搭載した新札をできるだけ早く、幅広く流通させるため、初日から新札を大量に供給して流通に弾みをつけたい考えだ。都市部では1日夕には小売店などにもかなりの新札が出回り、週内には離島も含めた日本全国で新札を手にすることができそうだ。
■日銀本店
初日に少しでも多くの新札を出して流通に弾みをつけるため、日本銀行は1日の発券業務を通常より3時間早い午前6時から始めた。東京・日本橋の本店では、6時3分、最初の新札が日銀から民間金融機関に引き渡された。
金融機関の現金自動預け払い機(ATM)はすべて新札で出入金できるが、駅の券売機では7割、飲料などの自動販売機は半数程度しか、まだ新札が使えない。
日銀は週内は供給するすべてのお札を新札とし、2年程度で切り替えを完了する方針だ。
■銀 行
大手銀行各行は、日銀から搬送した新札を、各地の集配センターなどを経由して各店舗に届けた。一部の銀行では両替の行列ができ、1人当たりの両替枚数を制限する人気ぶり。東京都千代田区の三井住友銀行東京営業部では、待ち構えていた顧客が次々に新札を手にした。
■ゆかりの地
東京の「台東区立一葉記念館」は月曜休館だが、1日は臨時に開館した。野口英世の故郷、福島県猪苗代町がある会津地方では、各地で記念行事が盛りだくさん。同郷で同じ名の小学校教諭渡部英世さん(46)が口ひげに帽子、モーニング姿の野口にふんし、雰囲気を盛り上げた。
(2004年11月1日 読売新聞)