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フジ1474億円負担 ライブドアと和解

ニッポン放送 子会社化

 ニッポン放送の経営権を巡り2か月以上に及び攻防を繰り広げてきたフジテレビジョンとライブドアは18日、資本・業務提携することで基本合意したと正式発表した。ライブドアグループが保有するニッポン放送株をフジテレビが取得し、ニッポン放送を子会社化するほか、フジテレビはライブドアの第三者割当増資に応じ、12・75%出資する。フジテレビがライブドアに支払う金額は計1474億円となる。業務提携は、推進委員会を設置して具体策を検討する。迷走を続けた異例の企業買収劇は、テレビ局とIT(情報技術)企業の提携という形で和解し、決着した。

増資引き受け 提携合意

会見終了後、報道陣の求めに応じ握手を交わす、(右から)フジテレビの村上光一社長、日枝久会長、ライブドアの堀江貴文社長、ニッポン放送の亀渕昭信社長(18日、東京・港区台場で)
 合意により、フジテレビは、念願だったニッポン放送の完全子会社化を実現し、グループ再編の推進が可能になる。一方、ライブドアはニッポン放送株への投資資金1031億円を回収したうえで、「通信と放送の融合」を目指したフジテレビとの提携に道筋をつけた。ただ、当初望んでいたフジテレビへの資本参加は果たせなかった形だ。

 フジテレビは5月23日付で、ニッポン放送の発行済み株式の32・40%分を保有するライブドアの子会社ライブドア・パートナーズを買収する。さらに、企業グループの再編を後押しする産業活力再生特別措置法(産業再生法)を使うなどして、ライブドアや一般株主から残りのニッポン放送株を1株あたり6300円で全株買い取り、9月1日付でニッポン放送を完全子会社化する。

 業務提携は、「業務提携推進委員会」を設置し、定期的な協議を行う。ライブドアの堀江貴文社長は「6か月以内で成果を出したい」と意欲を見せたが、提携の具体像は依然として不透明なままだ。

 18日記者会見したフジテレビの日枝久会長は、「株主、視聴者、従業員などへの影響を考えると、経営的には満足できる」と、合意内容を自己評価した。ただ一方で、ライブドアからのニッポン放送株買い取り価格が、フジテレビが同放送に対して実施したTOB(株式公開買い付け)での買い付け価格(5950円)を上回ることには、「TOBに応じてくれた株主に対し、忸怩(じくじ)たるものがある」と述べた。

 堀江社長は「資本・業務提携を当初の目標通り発表できたことをうれしく思う」と語った。

 また、攻防の過程でニッポン放送保有のフジテレビ株を借り受けたソフトバンク・インベストメント(SBI)は、フジテレビとライブドアの和解を受け、「状況に応じて、借り入れたフジテレビの全株式をニッポン放送へ返却する予定だ」とするコメントを発表した。

和解に伴う提携骨子

▽フジテレビがライブドアグループの持つニッポン放送株を全株取得し、ニッポン放送を子会社化

▽フジテレビがライブドアの440億円の第三者割当増資を引き受け、12.75%を出資

▽フジテレビの資金負担は総額1474億円

▽「業務提携推進委員会」を設置

2005年4月19日  読売新聞)
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