ニセ日本国債 詐欺の小道具 韓国当局調べ
「M資金」かたる 00年宮崎の事件と一致
日本側の協力を得て確認証を調べた結果、〈1〉発行日として記載された「昭和58年4月30日」の日付〈2〉「日本国債と同額で引き換え可能」などとされた記載事項〈3〉偽造された大蔵大臣(当時)印や花の模様が入ったデザイン――といった特徴が、M資金話で巨額の融資金をだまし取ったとして、日本の警視庁が1984年に逮捕した女詐欺師らのグループが使っていたものと同一と判明した。 当時、このグループが作った確認証は、国内や海外に大量流出。バブル期の80年代後半〜90年代前半、同様の手口で融資金などをだまし取る事件が東京や韓国、米国、マレーシアなどで摘発された際、被害者を信用させるために使われた。00年に宮崎県警が摘発した事件では、84年に逮捕されたグループの関係者が保管していたものが利用されていた。 今回の確認証の入手ルートについて、在米韓国人の男は「知人に紹介された『イデノ』という日本人にソウルで会い、受け取りを約束した」と供述。「イデノ」からは「韓国や米国政府に相談すれば換金できる」と持ちかけられたという。 男は、確認証で韓国の金融機関から融資を受けるつもりで、さらに7000億円分の確認証が届く予定になっていたほか、「イデノ」の仲間とみられる「マルヤマ」を名乗る日本人からは、多額の台湾債券の購入も打診されたという。韓国税関当局では、過去に摘発された人物らが関与した国際的な詐欺グループが存在するとみている。 大蔵省(当時)は00年10月、「確認証を発行したことはなく、法律上も存在しない」と注意を呼びかけていた。財務省理財局は「架空の確認証は様々なところに出回っており、再び悪用された可能性が高い」としている。
(2006年7月21日 読売新聞)
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