米下院・民主党、総額8250億ドルの景気対策を発表【ワシントン=矢田俊彦】米議会の下院民主党は15日、公共事業への投資と減税を柱とした総額8250億ドル(約73兆5000億円)の景気対策法案の概要を発表した。 今後2年間で5500億ドルの公共投資と、2750億ドルの減税を実施し、300万〜400万人の雇用創出効果を見込んでいる。 オバマ次期米大統領が打ち出した「経済再生計画」に沿った内容で、来週から審議に入り、2月中旬までの成立を目指す。 公共投資では、環境分野に予算を重点配分する「グリーン・ニューディール」として、燃費効率の高い自動車開発などに320億ドル、公共施設の省エネ改修などに310億ドルを投資する。風力など石油代替エネルギーの普及・促進に向けて、200億ドル以上の減税も実施する計画だ。 このほか、地方のブロードバンド(高速大容量通信)普及に60億ドル、高速道路の整備に300億ドルを投入する。 減税は、1人当たり500ドル、夫婦で1000ドルの戻し税に加えて、企業向けとしては、中小企業を対象とした設備投資減税の拡充や、損失の繰越期間拡大などの優遇措置を実施する。若者を雇用した企業に対する税控除も用意し、雇用の創出を狙う。 オバマ次期大統領は声明で、「米国の競争力強化につながる投資だ」と述べ、法案概要を評価した。ただ、法案の雇用創出効果などを巡り、共和党議員を中心に不満の声も出ており、修正などを求めて審議が難航することも予想される。 ◆米景気対策の骨子◆ ▽事業規模は2年間で8250億ドル。内訳は公共事業などに5500億ドル、減税に2750億ドル ▽環境に優しい自動車の開発などに320億ドル ▽公共施設の省エネ改修などに310億ドル、校舎の近代化に210億ドル ▽95%の勤労者に減税を実施 ▽無駄な投資を防ぐため監視機関を設立 (2009年1月16日10時58分 読売新聞)
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