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スピードアップ徹底

みずほ銀行 杉山 清次(すぎやま せいじ)氏 57

杉山 清次氏の写真

 頭取に就任以来、経営のスピードアップと顧客志向の徹底に力を注いできた。頭取に集中していた権限をできる限り副頭取以下に降ろし、本部組織も部の数を十減らすなどスリム化した。

 問題先送り型の会議も一切やめ、経営会議で急ぎの案件について意見が分かれた場合は、私が判断を下し、必ず結論を出すようにしている。

 住宅ローンの申し込みの大半は今後、即日、審査結果を出す。顧客の資産運用の相談に応じるコンサルタントを行内で2000人育成するほか、今夏から、取引の内容や期間に応じてポイントがたまるクレジットカード機能付きキャッシュカードを発行する。

 三菱東京フィナンシャル・グループとUFJホールディングスが、経営統合に向けて協議を始めることで合意したが、競合相手として気持ちが引き締まる思いだ。果敢に挑戦していきたい。

 他の大手行が消費者金融会社と提携する動きがあるが、みずほ銀行は、大手信販会社オリエントコーポレーションとの提携関係を深める考えで、消費者金融会社との提携は念頭にない。(聞き手 山崎 貴史)


◆役員を「駒」に見立て戦略

  入行4年目の支店で新規開拓した融資先企業が、半年後に多額の負債を抱えて倒産した。目の前が真っ暗になったが、懸命に法律を勉強して、債権を1年半で回収した。「貴重な体験だった」
  将棋が趣味で、休日にはテレビの将棋番組を相手に1人で指す。頭取に就任してからは、自分を含む役員を王将、金、銀など20枚の将棋の駒に見立て、実際の経営と重ね合わせ、戦略を練っている。

(2004年7月23日  読売新聞)