(24)検討中の新制度って?全員が同じ制度に入るの大学生のねん太君が、労務に詳しいおばのきん子さんと、改めて年金制度を学びます。 ◇
ねん太 今まで色々学んだけど、政府は年金を新しい制度に変えると言っているね。 きん子 5月までに原則をまとめ、2013年度までに法案を成立させたいようね。 ねん太 民主党は、制度を一本化して全員が同じ制度に入る案を掲げていたよね。 きん子 所得に応じて保険料と年金額が決まる所得比例年金が基本で、年金が少ない人に税金で満額月7万円の最低保障年金を出す。政府もこの案を軸に検討するはずよ。 ねん太 今の制度では きん子 以前はそういう誤解も多かったわ。でも、破綻の要因とされた保険料の未納は、実際には年金財政にほとんど影響しないし、どんな制度にしても少子化や経済情勢に左右されるのは同じよ。 ねん太 じゃあ、どうして。 きん子 今は厚生年金と国民年金が分立して転職時などの手続きが面倒なので、保険料未納も起きやすく、無年金・低年金を招くとされるわ。 ねん太 うまくいくかな? きん子 課題も多いわ。所得比例年金は、自営業者の所得把握が不十分なままでは成り立たない。また、保険料が労使折半の会社員と違い、自営業者は全額自己負担なので未納の増加も心配ね。最低保障年金は未納者には支給されず、今の制度で無年金・低年金になる人も救えないわ。 ねん太 野党は、今の制度の中で低年金者対策を講じる案が主流だよね。 きん子 制度移行には時間がかかるし、後戻りは難しい。年金のあり方を私たちも真剣に考えるべきね。(林真奈美) (「ねんきん教室」は今回で終わります) (2010年3月23日 読売新聞)
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