短評
『木造仮設住宅群』 制作・はりゅうウッドスタジオ
東日本大震災ではプレハブ仮設住宅の供給が追いつかず、地元工務店などが不足分の建設を請け負った。その設計や配置計画に建築家や大学が関わり、多様な木造仮設住宅や集会所が生まれている。
福島県内を中心に、その事例を報告した一冊。「雨露をしのぐ最低限の家」という発想を排し、住みやすさと仮設の合理性を追求した記録だ。
方法はごくシンプル。建築家が住み手の立場で設計し、建設と解体が容易な工法を考える。地元工務店が地元産木材を使って建てる。地産地消と雇用創出は復興支援につながり、木のぬくもりがある家は安心感をもたらした。
震災後、災害時は地元産木材で仮設住宅を建てると決めた自治体も現れている。仮設を見直す良い機会だろう。
本の中には、記者が昨年取材したものもあった。新しい建築の提案を通して、復興を支えようとする人々の意思に励まされる。(ポット出版、1800円)(清)
(2012年1月10日 読売新聞)
- 『日本を追い込む5つの罠』 カレル・ヴァン・ウォルフレン著 (5月21日)
- 『夫婦の手紙』 北海道松前町「夫婦の手紙」実行委員会編 (5月21日)
- 『石と光 シトーのロマネスク聖堂』 六田(むだ)知弘写真集 (5月14日)
- 『寄り添う般若心経』 文・松兼功/写真・小野庄一 (5月14日)
- 『栗谷川健一 北海道をデザインした男』 鎌田享著 (5月14日)
- 『サーキュレーション ―日付、場所、行為』 中平卓馬写真集 (5月1日)
- 『ロシア宇宙開発史』 冨田信之著 (5月1日)
- 『その話し方では軽すぎます!』 矢野香著 (5月1日)
- 『動物たちの130年』 解説・監修 小宮輝之 (4月23日)
- 『40歳から輝く男がしていること』 川北義則著 (4月23日)
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