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『木造仮設住宅群』 制作・はりゅうウッドスタジオ

 東日本大震災ではプレハブ仮設住宅の供給が追いつかず、地元工務店などが不足分の建設を請け負った。その設計や配置計画に建築家や大学が関わり、多様な木造仮設住宅や集会所が生まれている。

 福島県内を中心に、その事例を報告した一冊。「雨露をしのぐ最低限の家」という発想を排し、住みやすさと仮設の合理性を追求した記録だ。

 方法はごくシンプル。建築家が住み手の立場で設計し、建設と解体が容易な工法を考える。地元工務店が地元産木材を使って建てる。地産地消と雇用創出は復興支援につながり、木のぬくもりがある家は安心感をもたらした。

 震災後、災害時は地元産木材で仮設住宅を建てると決めた自治体も現れている。仮設を見直す良い機会だろう。

 本の中には、記者が昨年取材したものもあった。新しい建築の提案を通して、復興を支えようとする人々の意思に励まされる。(ポット出版、1800円)(清)

2012年1月10日  読売新聞)

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