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『夜中にジャムを煮る』 平松洋子著

 夜の暗闇と静寂のなかでゆっくりとろけていく果実、海の味をそのまま封じ込めた塩との出合い、おいしいご飯を炊くための試行錯誤……。

 著者はうんちくを見せびらかしたりしないし、求道的にはならない。知識や情報に頼らず、五感を開いて食べものに向き合う。つくる楽しさ、食べる楽しさ、自分の味を育てるよろこびを(つづ)ったエッセー集。(新潮文庫、590円)

 評・石井千湖(書評家)

2012年2月16日  読売新聞)

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