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『銀幕の銀座』 川本三郎著

 戦前から、東京のモダンな側面を象徴してきた街・銀座。

 この大人の街が効果的に使われている映画も少なくない。昭和を彩った数々の映画を通して、懐かしい銀座の風景をあぶり出そうというのが本書だ。

 紹介されているのは、藤山一郎のヒット曲を受けて製作された『東京ラプソディ』(1936年)から、山内賢・和泉雅子のデュエット曲を基にした『二人の銀座』(67年)まで計36本。大怪獣が都心に上陸する『ゴジラ』のような作品が入っているのも面白い。

 読み進むうちに、DVDで作品に触れ、風景を確認したくなる。ちなみに本紙の東京本社仮社屋も銀座の6丁目。ここが、加山雄三主演の『フレッシュマン若大将』(69年)のロケ地になっていたことを、最近DVDで初めて知った。(中央公論新社、820円)(増)

2012年2月15日  読売新聞)

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