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2004年週刊文春ミステリーベスト10で国内1位を射止めるなど話題をさらった雫井(しずくい)脩介さん(36)の『犯人に告ぐ』(双葉社)が第7回大藪春彦賞を受賞した。
授賞式では、「3年前、『虚貌』で候補になり落選したとき、プロット(構成)を編集者に渡した作品。リベンジ(雪辱)する宿命にあった」と感慨深げに語った。
「追う側、追われる側の人生が凝縮された優れた警察小説」(大沢在昌選考委員)と絶賛された受賞作は、行きづまった県警が、ニュース番組に捜査官を出演させ、幼児誘拐犯と対決するサスペンス。「劇場型犯罪があるなら、テレビを利用した『劇場型捜査』も実際に起こりうる」と秀逸なアイデアを思いつき、迫真のドラマに仕立てた。
出版社勤務などを経て郷里の愛知県に暮らす。「地方にいてもできるエンターテインメントの仕事を」と小説家を志し、1999年新潮ミステリー倶楽部賞受賞作の「栄光一途」でデビュー。緻密(ちみつ)な構成と大胆な発想で、着実に評価を高めてきた。
「ミステリーを主軸に徐々に作風を広げていきたい。多作ではないが、時代とかかわりながら、じっくり書いていきます」
(2005年3月10日 読売新聞)
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