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宝島社が刊行している「ブランドムック」の売れ行きが好調だ。ブランドのオリジナルグッズが付録につく。手ごろな価格で購入できる“お得感”が人気を集め、7日発売の「イヴ・サンローラン」=写真=は、初版100万部を発行した。
同社のブランドムックは、2005年1月に販売を開始。現在では年間に30〜40点程度を刊行しており、今年8月に発行したムック「Cher」は発行部数70万部に達した。今回の100万部も、同社では「これまでの実績をもとに出した数字。ブランドの知名度や世代の広がりを考えると、控えめな部数」と語る。
ブランドムックの特徴は、広告収入が大きいファッション雑誌とは異なり、販売収入が主体となっている点だ。ブランドと提携して作るムックであっても、あくまで編集部が企画から誌面制作までを行い、誌面に広告は入れない。ブランド側も、「雑誌広告では誌面の中に埋没してしまうこともある。商品だけでなく、モノ作りへのこだわりなど、一冊全体でブランドを表現できる」(スタージュエリー広報宣伝室)と、ムックという形に魅力を感じている。書店やコンビニという雑誌の流通網を使うことで、全国に幅広く流通する点も大きい。
昨今の雑誌不況は、雑誌の販売部数の低迷と同時に、広告の減少が大きく影響している。こうした中、ブランドムックは新たなビジネスモデルといえるのではないだろうか。
ブランドムックの藤定修一編集長は「書店やコンビニだけでなく、ブランドショップで売る場合もある。広がりはまだまだある」と断言する。この勢いがどこまで続くのか、注目していきたい。(川村律文)
(2009年11月10日 読売新聞)
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