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「生涯、作歌に努力」 若山牧水賞の大島さん

写真の拡大講評する選考委員
講評する選考委員
講評する選考委員

 第14回若山牧水賞(宮崎県など主催)に選ばれた千葉県習志野市の歌人大島史洋さん(65)は11日、「光栄に思う。短歌を生涯の文学として作歌に努力したい」との談話を発表した。

 大島さんは岐阜県出身。早稲田大大学院国語学専攻を修了し、出版社で辞典の編集に携わった。歌人としても活動し、歌集「封印」で第34回日本歌人クラブ賞を受賞するなど、数々の受賞歴がある。

 今回の受賞作「センサーの影」は、中年から初老にかけての人生の悲哀を感じさせる作品や、家族や何気ない風景に目を向けてユーモアを交えて表現した作品がつづられている。

 県庁で開かれた記者会見で、日本芸術院会員の岡野弘彦さんは「生き方を考え、新たな人生を模索していく時期の歌で、今までと違った自在さが出ている」と講評。歌人の伊藤一彦さんは「率直さから来るユーモアに、牧水と通ずるところがあるのでは」と解釈した。

 大島さんはコメントの中で「短歌を作ることの基盤にある切実な思い、人間の生命・生き方を大切にし、日常生活を見つめてうたうことは、流派に関係なく共通した思いだと思う」として、作歌に努力することを誓っている。

(2009年11月12日  読売新聞)