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図書館を利用する小学生が2007年度に借りた本は平均35・9冊で、過去最高だったことが12日、文部科学省の社会教育調査で分かった。10日に1冊、本を読んでいる計算だ。同省では「子どもの読書離れに一定の歯止めがかけられたのでは」としている。
調査は1954年度から3年に1度実施しており、全国の図書館などの施設数や利用者数を調べている。
図書館を通じて07年度中に本を借りた利用者数と貸出冊数を調べたところ、利用登録している小学生は約398万人おり、1人あたりの年間貸出数は前回調査より2・9冊多い35・9冊だった。
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楽しさ教える取り組みを
文部科学省の調査で、子供の読書活動が活発化している実態が浮かんだ。
背景について全国学校図書館協議会の森田盛行理事長は、「転機は司書教諭の配置だった」とみる。1997年の学校図書館法改正で、子供に本のアドバイスをする司書教諭の配置が98年度から本格的に始まった。その後、子供の読書活動を推進する法整備なども行われ、「朝の読書」に代表される全校一斉読書活動の実施率は、2000年度当初の7割から、08年度は小学校で9割を超えた。
ただ、司書教諭の配置は伸び悩み、小学校ではいまだ6割にとどまる。自治体ごとに策定が定められた読書推進計画についても、今年3月末の策定率は36%。都道府県別に見ると、鹿児島県(91%)から山形県(0%)まで、かなりの差があるのが実態だ。
今月11日に行われた行政刷新会議の事業仕分けでは、地域や家庭が子供の読書活動を支援する事業が「廃止」となったが、周囲の大人が良書を推薦したり、読み聞かせなどを通じて本の楽しさを教えていくような、家庭や地域を巻き込んだ取り組みも不可欠だ。
02年から「朝の読書」を実践している東京都墨田区立緑小学校の重野悦子副校長は、「好きになれば、放っておいても子供は本を手に取るようになる。まずは本の楽しさに気づかせてあげること」と指摘する。子供の読書環境を整えていくことは、大人の責務だ。(梅村雅裕)
(2009年11月13日 読売新聞)
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