ドナルド・キーンさん名大で講演
日本文学の歴史、魅力語る
東日本大震災後、日本への帰化を表明した日本文学研究者で米コロンビア大学名誉教授のドナルド・キーンさん(89)が11日、名古屋市千種区の名古屋大学で講演し、日本書紀から村上春樹まで、日本文学が世界に広まった歴史やその魅力を語った。
キーンさんは、英国の東洋学者アーサー・ウェイリーによる源氏物語の英訳が、日本文学の世界的な普及に大きな役割を果たしたと説明し、「日本にこれほどの小説があるのかと知らしめた世紀の名訳。私が日本文学を研究するきっかけにもなった」と強調した。
世界中で翻訳が進んだ近代文学については、「三島由紀夫は世界的に知られ、村上春樹の訳本はどこでもベストセラー。安部公房は多くの外国人作家に影響を与えた」と指摘。「今や日本文学は世界文学の一部。(日本文学の普及に)参加できたのは学者としての私の一番の喜びだ」と語った。
(2012年2月15日 読売新聞)
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