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書評反戦ものだろうと思って読み始めると、大きく裏切られる。手に汗握るアクションもの。主人公マーカスは、米国海軍特殊作戦部隊(SEAL(シール))隊員。テキサスの農場で馬に囲まれて育ち、父親からシールのすばらしさを叩(たた)き込まれ、物心つくと「至上の愛国者のための道」を目指していた。過酷な訓練を耐え抜き、イラクを経てアフガニスタンの戦場へと向かった。 2005年のある日、マーカスは仲間3人とタリバン勢力下の山地に入った。迷った末、地元民の山羊(やぎ)飼いを殺さずに見逃した彼らは、そのため高い代償を払う。生き残ったのはマーカスただ一人。海の向こうでは、村中の人々が彼の実家に集まり、彼らの息子の生還を祈っていた。そこへ奇跡の帰還を果たす彼は、完全無欠のアメリカン・ヒーローだ。テキサス魂という語の意味を知る。高月園子訳。(亜紀書房、2500円) 評・岩間陽子(国際政治学者) (2009年11月2日 読売新聞) |
書店員さんがあらゆるジャンルのお薦めの本を紹介する読書日記。
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