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    現代女性 問題解決力を

    椙山女学園大学 後藤宗理学長

    • 星が丘キャンパスで学生と語らう椙山女学園大の後藤宗理学長(左)
      星が丘キャンパスで学生と語らう椙山女学園大の後藤宗理学長(左)

     1世紀以上、女子教育を進めてきた椙山女学園大学は、女子大としては全国最多の7学部を擁する総合大学で、「人間になろう」を教育理念に掲げて人間力を磨く。今月就任した後藤宗理学長(69)は「複雑で、多様化する現代に女性の力は不可欠。それぞれの専門分野で知識を身につけ、自ら問題を見つけて解決できる人材を育成したい」と語る。(荒川盛也)

    ■人間力を磨く 丘陵地に広がる星が丘キャンパスには、南北の丘を結ぶ「人間橋」が架かっています。本学の教育理念「人間になろう」を象徴する橋です。「ひとを大切にできる人間」「ひとと支えあえる人間」「自ら頑張れる人間」になることを目標にしています。

     理念を浸透させるため、全学生を対象に、1年次必修の共通科目「人間論」を設け、生涯にわたって自主的に学び続けることの意味について講義しています。クラスは学部を超えて編成しています。志向の異なる学生同士がお互いに刺激を受け合うことで視野を広げて成長するという考えからです。

     大学を卒業し、巣立っていく社会は複雑化しています。お互いの価値観を認め合い、協力するためには自ら努力しなければなりません。こうした場をつくることができるのは、総合大学ならではと自負しています。

    ■女性の力を生かす もう一つの強みは、女子大だということです。クラブ活動や学園祭、ゼミなど、すべてを女子で完結しています。男子に頼ることなく、準備から運営まで携わることで、社会性やリーダーシップを身につけていきます。現代は、女性の能力がますます求められ、活躍が期待されています。様々な知識を蓄積する一方、与えられた課題をこなすだけでなく、自ら問題を見つけて解決する力が、何より必要です。

     ちなみに卒業生の就職率は2016年度で98・7%。毎年度、全国平均と比べても高い水準を維持しています。保健師100%、看護師98・9%、管理栄養士93・3%など、合格率が高いのは目的を持ち、将来を見据えて学んでいる成果だと思っています。

     幅広い教養と豊かな人間性を育むため、全学共通の「椙山スタンダード」と呼ぶ教養教育科目も設けています。「思想と表現」「自然と科学技術」など七つの領域があり、4人に1人が他学部の教養科目を選択しています。このうち、「女性とキャリア」は、女性が自立して生きる上で必要な知識の獲得や能力開発を目指す「トータルライフデザイン教育」と位置づけており、読売新聞の編集幹部や専門記者が報道の現場から時事問題を解説する講義もあります。

    ■街全体がキャンパス 星が丘、日進の両キャンパスは、ともに近くに高校や大学がある文教地区。赤ちゃんからお年寄りまでが暮らす閑静な住宅街でもあります。大学で学び、外に出れば、身近な社会があります。普段から幅広い世代の人たちと接することができ、学生たちにとっては、キャリアデザインを描くのに絶好の立地で、都心にはない魅力だと思います。街全体がキャンパスという恵まれた環境で、社会の要請に応える人材を送り出していきます。

    • 教育理念から名付けられた「人間橋」(いずれも名古屋市千種区で)=中根新太郎撮影
      教育理念から名付けられた「人間橋」(いずれも名古屋市千種区で)=中根新太郎撮影

    椙山すぎやま女学園大】(名古屋市千種区星が丘元町17の3) 1905年(明治38年)、名古屋裁縫女学校として開校し、49年、椙山女学園大として開学。星が丘、日進の両キャンパスに生活科学、国際コミュニケーション、人間関係、文化情報、現代マネジメント、教育、看護の7学部11学科を設置する。学生数は約6000人。

    2018年04月05日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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