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    自動運転へ部品各社加速 「強み」生かし新技術

    • (上)愛知製鋼が行った自動運転の実証実験。バス車内ではGPSやレーダーによる情報をリアルタイムで確認できる(下)走行中のバス(いずれも11日、滋賀県東近江市で
      (上)愛知製鋼が行った自動運転の実証実験。バス車内ではGPSやレーダーによる情報をリアルタイムで確認できる(下)走行中のバス(いずれも11日、滋賀県東近江市で

     トヨタ自動車グループの部品メーカーが、自動運転の実現に向けた実証実験や先端技術開発を本格化させている。自動運転技術を巡ってはIT企業など異業種との競争が激しくなっているが、得意分野の技術力を高めて生き残りを図りたい考えだ。

     愛知製鋼は11日、独自開発した高性能磁気センサー「MIセンサ」を搭載したバスでの自動運転の実証実験を滋賀県東近江市で始めた。車体の底に取り付けたセンサーが、道路に埋め込んだ磁石をたどって走る国内初の取り組みだ。山間部の約500メートルの区間で、2メートル間隔で道路に埋め込まれた直径約3センチの磁石をたどってバスが走る。全地球測位システム(GPS)の電波が届きにくい地域での活用を想定している。

     愛知製鋼はスマートフォン用の電子コンパスなどに使われるMIセンサの感度を従来の約100倍に高めた。浅野弘明副社長は「自動運転や電気自動車(EV)化は部品メーカーにとって脅威だ。強みを生かして研究開発しないと生き残れない」と話す。

     デンソーは9月、自動運転技術に不可欠な次世代半導体技術を開発する新会社を設立した。周囲のカメラやセンサーでとらえた画像を分析して車外の状況を把握するだけでなく、車の進行方向に障害物がある場合にどう回避するかの「判断」まで素早くできるようにする。デンソーは自動運転と、EVなど電動化の先進技術に2020年度までに5000億円を投資する方針だ。

     豊田通商は、無人トラックが隊列を組む自動運転に向けた実証実験を来年1月に新東名高速道路で、日野自動車などのトラックメーカーと共同で行う予定。安全のために後続トラックにもドライバーが乗車するが、先頭車両以外は自動で走行する。実現すれば先頭車にドライバーが1人いれば複数のトラックを動かせるため、人手不足にも役立つと期待されている。

    2017年11月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    
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