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    名古屋現金輸送車銃撃 被害男性 時効撤廃訴え

    • 車いすで記者会見に臨む安田好孝さん(手前)と妻のいずみさん(14日、名古屋市中区で)
      車いすで記者会見に臨む安田好孝さん(手前)と妻のいずみさん(14日、名古屋市中区で)

     名古屋市中区のレジャー施設駐車場で2002年、現金輸送車の警備員が銃撃された強盗殺人未遂事件が18日、公訴時効を迎える。首を拳銃で撃たれるなどして下半身不随になった安田好孝さん(52)(愛知県大治町)が14日、名古屋市内で記者会見し、「犯人の逃げ得になると思うと言葉も出ない」と無念さをにじませた。

     安田さんによると、時効まで4日に迫ったこの日、愛知県警の捜査担当者が安田さんの勤務先を訪問。事件当時に着用していたワイシャツや靴などの証拠品を返却し、「力及ばず申し訳ない」と陳謝したという。

     安田さんは事件後、胸から下を動かせなくなり、車いす生活となった。日常生活に妻のいずみさん(48)の介助が欠かせず、「車の運転など当たり前のことができない」と話す。

     10年に殺人などの時効が廃止されたが、安田さんのように被害者が死亡しない強盗殺人未遂事件の時効は撤廃されないまま。犯人が見つからなければ、丸15年の18日午前0時に捜査が打ち切られる。

     安田さんらは5月、被害者に重大な障害が残った殺人未遂事件でも時効を撤廃するよう国会に請願書を提出。採択されなかったが、安田さんは「生死で線引きされるのはおかしい。今後も制度見直しを訴える」と語気を強めた。県警は18日まで情報提供を呼びかけている。連絡先は中署(052・241・0110)。

     ◇

    現金輸送車強盗殺人未遂事件 2002年11月18日、名古屋市中区のレジャー施設で、現金輸送車に売上金などを積み込もうとした警備員2人が2人組の男に拳銃で撃たれるなどし、現金約870万円入りのかばんを強奪された。県警は延べ約8万2000人の捜査員を投入したが、犯人逮捕に至っていない。

    2017年11月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    
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